南紀エリアでアオリイカ釣りをしていると、誰もが憧れるのが巨大な「赤系(レッドモンスター)」です。
普段釣れる「白系」と比べて、実際にどれくらいの割合で生息しているのでしょうか。
今回は、南紀の釣果データやシーズンごとの傾向から、その「遭遇率」を具体的に割り出してみました。
結論:全体での割合は「白系9割:赤系1割」
年間の総釣果数で見た場合、圧倒的に多いのは「白系」です。
おおよその目安として「白系90~95%:赤系5~10%」というのが、南紀エリアのリアルな数字です。
基本的に、私たちが普段堤防や地磯で釣っているアオリイカのほとんどは白系(シロイカ型)
と考えて間違いありません。
赤系は黒潮に乗って回遊してくる「渡りイカ」のような存在であるため、定着している
白系に比べると個体数は圧倒的に少なくなります。
シーズンによって「赤系」の確率は変動する
この「9:1」という数字は、あくまで年間を通した平均値です。
季節を限定すれば、赤系に出会える確率は劇的に変わります。
1. 秋(9月~11月):ほぼ100%が白系
秋の新子シーズンに釣れるイカは、ほぼ全てが沿岸で産まれた白系です。
この時期に赤系が混じることは極めて稀で、確率は1%未満と言っても過言ではありません。
2. 冬~春(2月~5月):赤系の確率が最大30%まで上昇
水温が下がり、黒潮の影響を受ける深場から大型個体が接岸するシーズンです。
この時期に限っては、「白系70%:赤系30%」程度まで赤系の比率が上がります。
特に潮通しの良い岬の先端や、水深のある沖磯では、釣れるイカの半数が赤系という日も珍しくありません。
赤系の確率を上げる「場所」の選び方
割合を10%から少しでも引き上げるためには、場所選びが重要です。
白系と赤系では好む場所が明確に異なります。
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白系(確率90%): 漁港内、ワンド、藻場、水深の浅いエリア。
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赤系(確率10%): 外洋に面した磯、水深10m以上の深場、黒潮が当たる潮通しの良い場所。
漁港の内側で粘っていても、赤系に出会える確率は限りなくゼロに近いです。
「赤系を釣りたい」と狙うのであれば、全体の母数を追うのではなく、赤系が好む
「激流・深場」にポイントを絞る必要があります。
まとめ
南紀のアオリイカ全体で見れば、赤系はわずか1割にも満たない貴重な存在です。
しかし、春のハイシーズンに、適切なポイント(外洋・深場)を選べば、その確率は3割以上に跳ね上がります。
「白系は数釣り、赤系は一発大物」と割り切り、狙うターゲットに合わせてポイントと時期を選定することが、釣果への近道です。

