アオリイカ釣り(エギング)をしていると、「赤系(レッドモンスター)」や「白系」という
言葉をよく耳にします。
巨大化する赤系と、身近な白系。 これらは単なる個体差なのか、それとも全く別の種類のイカなのか。
「途中で色が変わるの?」
「ハーフは存在するの?」といった、釣り人が抱く素朴な疑問に答えます。
これを読めば、あなたが釣ったイカの正体がはっきりと分かるはずです。
Q1. 赤系と白系は生まれた時から決まっている?
結論から言うと、生まれた瞬間から「赤」は「赤」、「白」は「白」で決まっています。
これらは成長の過程で変化するものではありません。
かつては同じ「アオリイカ」という一種として扱われてきましたが、近年の遺伝子研究により、
アオリイカには「シロイカ型(アオリイカ)」、「アカイカ型」、「クアイカ型」の
3つの異なる型(隠蔽種)が存在することが判明しました。
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シロイカ型(白系):日本沿岸で最も一般的に釣れるタイプ。
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アカイカ型(赤系):南方の海流(黒潮)の影響を受ける海域に多く、巨大化するのが特徴。
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クアイカ型:小型で南方系。沖縄などに多い。
つまり、人間でいう「人種」の違いのようなレベルではなく、生物学的に「別の種」である可能性が極めて高いのです。
Q2. 途中で色が変わることはある?
イカは興奮すると体色を変化させますが、それは一時的なものです。
「白系が成長して赤系になる」ことや、「環境によって赤系が白系に変わる」ということは絶対にありません。
アオリイカの「赤」や「白」という呼び名は、単なる体色のことだけではなく、ヒレ(エンペラ)の形や触腕の特徴など、身体的な構造の違いを含んだ分類です。
遺伝子レベルで決められた特徴であるため、一生その型が変わることはありません。
Q3. 赤系と白系が交わって「ミックス」が生まれることはある?
海の中で赤系と白系が出会い、子供を作ることはあるのでしょうか。
現在の研究では、**自然界で交配することはほぼない(生殖的隔離がある)**と言われています。
同じ海域に生息していても、以下のような理由から交雑が進まないとされています。
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産卵時期のズレ:赤系の方が産卵開始が早い傾向にあります。
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求愛行動の違い:それぞれの型でペアリングの合図や行動パターンが異なり、パートナーとして認識しない可能性が高いです。
水槽内での人工的な実験では交配の例も報告されていますが、自然の海において
「赤と白のハーフ」が釣れることは、まずないと考えて良いでしょう。
釣り人が知っておくべき見分け方のポイント
釣ったイカがどちらのタイプか見分けるには、以下のポイントをチェックしてください。
シロイカ型(白系)の特徴
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エンペラが丸みを帯びている。
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オスは背中に横縞(ナマコ模様)がはっきりと出る。
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3kgを超えることは稀である。
アカイカ型(赤系)の特徴
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全体的に赤みが強く、体色が濃い。
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エンペラが縦に長く、シャープな形状をしている。
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成長スピードが早く、3kg、4kg、時には5kgを超える「レッドモンスター」になる。
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黒潮が当たる深場を好む傾向がある。
まとめ
アオリイカの「赤」と「白」は、生まれた時から運命付けられた全く別の存在です。
特に南紀地方は黒潮の影響を強く受けるため、白系だけでなく、夢のレッドモンスター(赤系)に出会える貴重なフィールドです。
「このイカはどっちだろう?」と観察しながら釣るのも、エギングの深い楽しみ方の一つです。
釣ったイカの重量計測や、詳しい判別に迷ったら、ぜひ釣太郎へお持ち込みください。

