自分で釣ったイカで食べるイカしゃぶは、正直、反則レベルで美味い。
中でも冬のアオリイカは別格だ。
これは釣り人だけに許された特権で、どんな高級店でも完全に同じ体験はできない。
南紀では冬の今もアオリイカは普通に釣れている。
寒さで水温が下がり、身が締まり、甘みが最大限に引き出された状態。
この状態のアオリイカを、釣り人自身の手でイカしゃぶにする。
これ以上の贅沢はそうそう無い。
なぜ冬のアオリイカはイカしゃぶに最高なのか
冬のアオリイカは、刺身でももちろん美味い。
だが、しゃぶしゃぶにした瞬間、真価が分かる。
理由は単純だ。
水温低下により
・身が締まる
・水分が少なくなる
・甘み成分(アミノ酸)が凝縮される
この状態のイカを、熱を入れ過ぎず一瞬だけ湯にくぐらせる。
すると
表面はふわっと
中はコリッと
甘みだけが前に出る
刺身とは全く違う美味さになる。
イカしゃぶは「釣り人の特権」である理由
イカしゃぶは鮮度がすべてだ。
市販品や流通品では、どうしても限界がある。
釣り人のアオリイカは
・釣り上げてすぐ処理できる
・一度も凍らせていない
・透明感が残っている
この条件が揃って初めて
「しゃぶしゃぶしても硬くならないイカ」になる。
特にアオリイカは、時間が経つと身質が変わりやすい。
だからこそ
釣ったその日
できれば数時間以内
これが最高条件だ。
ここは釣り人にしか越えられない壁だ。
釣った直後のアオリイカの下処理が味を決める
イカしゃぶの美味さは、下処理で9割決まる。
基本の下処理手順
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釣れたらすぐ締める
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海水氷などで素早く冷却する
-
家に帰ったらすぐ捌く
ここで重要なのは
「水で洗いすぎない」こと。
余分な水分は
・甘みを流す
・食感を悪くする
軽く拭き取る程度で十分だ。
イカしゃぶの作り方(超シンプル)
用意するもの
・アオリイカ(できれば当日釣り)
・昆布
・水
・ポン酢
・もみじおろし
・刻みネギ
これだけでいい。
余計な味付けは不要。
出汁の作り方
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鍋に水を張る
-
昆布を入れ30分ほど置く
-
火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す
グラグラ沸かさない。
これが重要だ。
アオリイカの切り方
・皮を剥ぐ
・身は細めの短冊切り
厚すぎると火が入りすぎる。
薄すぎると食感が出ない。
「刺身よりやや薄め」が正解。
しゃぶしゃぶする時間
鍋にくぐらせる時間は
1〜2秒
色が
透明 → 乳白色
に変わった瞬間が食べ頃。
入れすぎると一気に硬くなる。
ここは真剣勝負だ。
イカしゃぶの締めまで美味い理由
イカしゃぶは、締めも主役級だ。
おすすめは
・雑炊
・うどん
アオリイカの旨味が溶け込んだ出汁は
とにかく甘い。
冬の夜にこれを食べると
「釣りに行ってよかった」
と心底思える。
南紀の冬アオリイカは今が狙い目
南紀では
・水温低下
・人が少ない
・大型が残る
という条件が揃いやすい。
寒い今だからこそ
価値のある一杯が釣れる。
釣る楽しみ
持ち帰る楽しみ
食べる楽しみ
すべてが揃うのが
冬のアオリイカだ。
要約
自分で釣ったアオリイカのイカしゃぶは
釣り人にしか味わえない特別な料理だ。
特に冬の南紀のアオリイカは
甘み
歯切れ
香り
すべてが最高レベル。
寒さを理由に釣りを休むのは、正直もったいない。
冬だからこそ手に入る
「本物の贅沢」
それがアオリイカのイカしゃぶだ。

