今晩は。白浜店スタッフ関口です。
今回は和歌山ショアクロマグロのお話。
随分と昔の話になる。
2000年初頭だったと思う。
和歌山で「ショアから黒マグロ」と言えば、
紀北の加太、そして大川峠。
当時は連日のように、
マグロが水面を割って飛んでいた。
私も若い頃、いわゆる「峠族」として通っていた大川峠に、
まさか釣りで通うようになるとは、当時は想像もしていなかった。
目の前で水面が炸裂し、
原付バイクほどの巨体が宙を舞う。
あれは衝撃だった。
友人が釣り上げたサイズは、確か10キロ前後。
それ以上になると、
駆け上がりの瀬にラインが当たってしまい、どうしても獲れない。
ファイトしながら、
後ろの崖を登ったり、
瀬にラインが当たらないよう角度を変えたり。
皆、それぞれ必死に工夫しながら釣りをしていた。
紀北の加太・大川以外でも、
マグロの目撃情報はあった。
ただし、
釣りができない場所だったり、
あまりにも沖だったり。
それでも、
白浜で二度ほど目撃したことがある。
その時は、
「来るかもしれない」という期待だけを頼りに、
ひたすら待ちの時間を過ごした。
ある日のこと。
友人たち数人が磯に入り、
「そろそろ帰るか」と思い始めた頃だった。
沖から、
カツオが水面を飛びながらこちらへ寄ってきた。
その背後を、
マグロが追う。
明らかに、
カツオが追われている光景だった。
一斉にキャスト。
だが焦っている。
ルアーはとんでもない方向へ飛んでいく。
その直後、ヒット。
一瞬で、
100メートル以上ラインが出ていった。
ファイト中、
仲間がすぐ背後に入り、フォローに回ってくれる。
魚を足元まで誘導する。
そして、
マグロ特有の動き。
回転しながら水面に浮いた、その瞬間。
沖へ向かって、
一気にダッシュ。
次の瞬間、
ラインブレイク。
フォローに入ってくれていた仲間ごと後ろへ吹き飛ばされ、
打ち身、擦り傷、血だらけ。
興奮のあまり帰りの車の運転ができない程に。
――今となっては、笑い話だが。

