アジが釣れた時、針を外してとりあえずバケツに入れて放置していませんか?
「後でまとめて締めればいいや」と思っているその数分間が、実はアジの味を大きく左右しています。
せっかく釣ったアジ、どうせならお店で食べるようなプリプリの食感で楽しみたいですよね。
今回は、アジの美味しさを最大限に残すための「締めるタイミング」について、
鮮度のプロである釣太郎が徹底解説します。
結論から言うと、のんびりしている時間はありません。
結論!タイムリミットは「0分(釣り上げた直後)」
「何分以内に締めればいいの?」という疑問への答えは、ズバリ「0分」です。
つまり、釣り上げたら写真を撮ったりバケツで泳がせたりせず、**「即座に」**締めるのがベストです。
アジは釣り上げられた瞬間から、極度のストレスを感じて暴れ回ります。
この「暴れる」という行為が、魚の旨味成分の元である「ATP(アデノシン三リン酸)」を大量に消費してしまいます。
釣り上げてからバケツの中で5分、10分と暴れさせてしまうと、その間に旨味のもとがみるみる
減少し、さらに疲労物質が身に溜まって味が落ちてしまうのです。
最高級の鮮度を求めるなら、針を外したその手が、そのまま締める動作に入っているくらいの
スピード感が理想です。
サイズ別・最速の「締め」テクニック
とはいえ、群れが回ってきて入れ食い状態の時に、一匹ずつナイフで締めるのは現実的ではありませんよね。
アジのサイズによって、最適な「即締め」の方法を使い分けましょう。
1. 20cm以下の小アジ・中アジ(数釣り)の場合
このサイズは**「氷締め(こおりじめ)」**一択です。
クーラーボックスに「海水+氷」で作ったキンキンの冷海水を用意しておきます。
釣れたら針を外して、そのまま生きた状態で冷海水へドボン!
これが最も速く、アジに苦痛を与える時間も短い「即死」に近い状態を作れます。
エラを切って血抜きをする必要も、このサイズならほとんどありません。
「釣る→入れる」のサイクルを止めずに鮮度を保てる、最強の方法です。
2. 30cmを超える大アジの場合
尺アジクラスになると、身のボリュームがあるため、しっかり血を抜いた方が美味しくなります。
この場合も「釣り上げたら即」、エラ膜を切って脳締めをし、海水を入れたバケツで血を抜きます。
重要なのは、**「血が抜けたらすぐに冷やす」**こと。
バケツに入れっぱなしは厳禁です。
血抜き作業は数分で終わらせ、すぐにクーラーボックスの氷水に移しましょう。
「とりあえずバケツ」が一番もったいない理由
よく見かける「釣ったアジを、海水を張ったバケツに溜めておく」という光景。
実はこれが一番、鮮度を落とす原因です。
少量の海水はすぐに水温が上がり、酸素も薄くなります。
その中でアジは酸欠と高水温に苦しみながら暴れ回り、死んでいきます。
これを「苦悶死(くもんし)」と呼び、身が白濁し、味が落ちる最悪のパターンです。
泳がせておくなら、海中に沈める「スカリ」を使い、そうでないなら「即、氷締め」のどちらかに徹しましょう。
まとめ:美味しいアジへの最短ルートは「海水氷」
アジの美味しさは、釣り上げてからクーラーボックスに入るまでの「スピード」で決まります。
「後でやろう」は禁物です。
釣太郎では、この「即、氷締め」に最適な海水氷(1kg 200円、3キロ400円)を常時販売
していますが釣り人に圧倒的な支持を得ています。
釣行前には必ず氷を準備し、クーラーボックスの中を「鮮度保持ステーション」にしてから釣りを始めてください。
その一手間で、食卓に並ぶアジのお刺身が、料亭レベルの味に変わりますよ。

