ヒラメ養殖はオスかメスか。
実はほぼメスだけで育てられています。
成長速度の違い、オスが養殖に向かない理由、天然ヒラメとの共通点を釣り人にも
分かりやすく解説します。
最初に
ヒラメの養殖について
「オスとメス、どちらを育てているのか?」
「成長の速さは違うのか?」
と疑問に思ったことはありませんか。
結論から言うと
ヒラメ養殖はほぼメス主体 です。
これは味の問題ではなく
成長効率がまったく違う魚 だからです。
この記事では
ヒラメ養殖の現場でなぜメスが選ばれるのか。
オスとメスの成長差。
天然ヒラメとの共通点。
このあたりを
釣り人目線でも分かりやすく解説します。
ヒラメの養殖はオスかメスか
現在のヒラメ養殖では
ほぼメスだけに近い群 が使われています。
オスが完全にゼロというわけではありませんが
実質的には
「メスを中心に育てる養殖」
と考えて問題ありません。
理由は非常にシンプルです。
オスとメスでは成長スピードが大きく違う
これに尽きます。
ヒラメは雌雄で成長差がはっきり出る魚
ヒラメは
雌雄差が極端に出る代表的な魚です。
オスの特徴
成長が遅い。
早い段階で成熟してしまう。
40cm前後で成長が止まりやすい。
メスの特徴
成長が非常に早い。
成熟が遅く、長期間成長を続ける。
60cm以上まで大きくなる個体が多い。
同じ餌量
同じ水温
同じ期間で育てても
体重差が2倍近くになることも珍しくありません。
なぜオスは養殖に向かないのか
養殖では
「どれだけ早く大きく育つか」
がそのまま利益に直結します。
オスのヒラメは
・早熟で成長が止まりやすい
・エサを食べても体重が伸びにくい
・一定サイズ以上になりにくい
つまり
コストだけがかかり、商品価値が伸びない魚
になってしまいます。
養殖経営の視点では
オスはどうしても不利なのです。
ヒラメ養殖で行われている性コントロール
養殖現場では
成長の遅いオスを減らすため
工夫がされています。
主な方法は2つです。
種苗段階でメスを選別する方法。
初期育成時にホルモン処理を行い
性をメス側に誘導する方法。
特に後者は一般的で
性分化が決まる前の段階で処理 を行います。
これにより
群全体の成長スピードが揃い
出荷サイズまでの期間を短縮できます。
オスとメスの成長スピード比較
目安としての成長差です。
オスの場合
1年で約1kg前後。
その後の成長は鈍化。
メスの場合
1年で1.5kg以上。
2年で2kg超えも珍しくない。
この差は
養殖では致命的です。
同じエサ代。
同じ水槽。
同じ期間。
それで
売れるサイズに差が出る。
結果として
メス主体養殖が選ばれます。
天然ヒラメでも同じ傾向がある
この雌雄差は
養殖だけの話ではありません。
天然ヒラメでも
大型個体の多くはメスです。
釣り人の間でよく言われる
「デカいヒラメはだいたいメス」
これはかなり正確です。
40cm前後
オスが混じりやすいサイズ。
60cm以上
ほぼメス。
座布団ヒラメと呼ばれるサイズ帯は
ほぼメスと考えてよい と言われています。
まとめ
ヒラメの養殖は
基本的に メス主体 で行われています。
理由は
・メスの方が圧倒的に成長が早い
・オスは早熟で成長が止まりやすい
・養殖効率に大きな差が出る
このためヒラメ養殖は
成長効率を最大化するためのメス戦略と言えます。
天然ヒラメでも大型はほぼメス。
養殖も天然もヒラメという魚の本質は同じです。
要約
ヒラメ養殖はオスではなくメスが主役。
理由は成長速度がまったく違うから。
この事実を知ると、釣ったヒラメのサイズを見る目も少し変わってくるかもしれません。

