アオリイカ釣りで、永遠に議論され続けるテーマが「赤系と白系」

結論から言えば、どちらも釣れるが、効く状況は明確に違う
この違いを理解しているかどうかで、同じ場所・同じ時間でも釣果に大きな差が出ます。

この記事では、
なぜ赤系が効くのか。
なぜ白系が見切られるのか、逆に爆発するのか。
水色・光量・イカの視覚・捕食心理まで踏み込んで、釣り人向けに徹底解説します。


まず、アオリイカの「見え方」を知らないと、赤系・白系の話は始まりません。
アオリイカは人間と同じように色を見ているわけではありません。
実際には、コントラスト・明暗差・輪郭を非常に強く認識する生き物です。

特に重要なのが、
「明るいか暗いか」
「背景から浮いているか沈んでいるか」
この2点です。

色そのものより、海中でどう見えているかがすべてです。


赤系エギの最大の特徴は、水中で暗く見えることです。
赤は水に吸収されやすい波長のため、深くなるほど黒に近づきます。

つまり赤系は、
・シルエットがはっきり出る
・輪郭が強調される
・警戒心の強いイカにも「生き物感」を与えやすい

この性質から、赤系は次のような状況で圧倒的に強くなります。

潮が澄んでいる。
日中で光量が多い。
スレたフィールド。
プレッシャーの高い堤防や地磯。

この条件下では、白系は「見えすぎる」ことが多く、逆に赤系の方が自然に見えます。

特に南紀のように水質が良く、アオリイカの個体数が多い場所では、
「赤系の方が抱きが深い」
という現象が頻繁に起こります。

これは、赤系がエサとして認識されやすく、疑われにくいからです。


一方で白系エギは、真逆の性質を持っています。
白は水中で非常に目立ちます。

つまり白系は、
・遠くのイカに見つけてもらいやすい
・存在をアピールしやすい
・スイッチを入れる力が強い

このため白系が効くのは、
濁り潮。
曇天。
夕マヅメ。
夜釣り。
活性が低く、イカが散っている状況。

特に新子シーズンや、回遊待ちの釣りでは、
「まず気付かせる」
という役割で白系が非常に有効です。

ただし注意点があります。
白系は見切られやすい

イカが近づいたあと、
「違和感」を感じると一瞬で離れます。

これは白系が、
・光を反射しすぎる
・人工物感が出やすい
という弱点を持つためです。

そのため、
抱かせきれない。
触腕だけで終わる。
後ろを通過するだけ。

こうした現象が起きやすいのも白系の特徴です。


ここで多くの釣り人が勘違いしているポイントがあります。
それは、
「赤系は晴れ、白系は曇り」
という単純な使い分けです。

これは半分正解で、半分不正解です。

正しくは、
背景と同化するか、浮き上がるか
これで判断します。

例えば、
晴天でも底が暗い藻場なら白系が効く。
曇天でも砂地で明るい場所なら赤系が効く。

重要なのは、
「空の色」ではなく、
「エギが通る層の背景色」です。

これを意識できると、カラー選択の精度は一気に上がります。


もう一つ重要なのが、イカの捕食心理です。
アオリイカは、
「怪しいから触る」
「食べる前に確認する」
という行動をよく取ります。

このとき、
白系は確認行動を誘発しやすい。
赤系は捕食行動を誘発しやすい。

つまり、
・探す釣り=白系
・獲らせる釣り=赤系

この考え方が非常に重要です。

実績のある釣り人ほど、
「最初は白、反応が出たら赤」
というローテーションを自然に行っています。


実際の現場でおすすめの使い分けは、次の流れです。

最初の数投は白系で広く探る。
チェイスや触りがあれば赤系に替える。
抱きが浅ければ、さらに暗い赤や下地カラーに落とす。

この流れを作れると、
「今日は渋い」
ではなく、
「今日はこの色まで落とせば抱く」
という判断ができるようになります。


最後に、よくある失敗例を挙げます。

白系で反応があるのに、白系に固執する。
赤系で釣れた日に、次も同じ色しか使わない。
水色や光量を見ずに、決め打ちで色を選ぶ。

これらはすべて、
「色の意味」を理解していないことが原因です。

赤系と白系は、
優劣ではなく役割の違いです。

その違いを理解した瞬間、
アオリイカ釣りは確実に一段階上に進みます。


赤系は「喰わせ」。
白系は「見せる」。

この考え方を軸に、
今日の海の色。
光の入り方。
イカの反応。

これらを組み合わせて使い分けてください。

南紀のようにアオリイカが賢いフィールドほど、
この差がそのまま釣果になります。

次に竿を出すとき、
エギの色を「なんとなく」で選ばなくなるはずです。

 

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