【はじめに】なぜ寒グレはエサを吐き出すのか?
水温が低下する厳寒期、グレの活性は極端に下がります。
捕食行動は慎重になり、エサを吸い込んでも少しでも「違和感」を感じれば瞬時に吐き出してしまいます。
ウキがスッと入ったのに合わせても素針を引く。
皮一枚で掛かってもすぐにバレる。
これらは全て、グレが完全にエサを食い込んでいない証拠です。
この「違和感」を消すことが、釣果を伸ばす最大の鍵となります。
1. 針(ハリ)の「重量」を見直す
最も即効性があるのが、針のサイズと重量の変更です。
寒グレは口を大きく開けず、弱い力でエサを吸い込みます。
この時、重たい針や軸の太い針は、吸い込みの妨げになります。 対策:
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小針・細軸にする 通常6号を使っているなら、4号や3号までサイズダウンしてください。 軽くなることで、弱い吸い込みでもグレの口の奥までエサが届きやすくなります。
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短軸(ショートシャンク)を選ぶ 針全体のシルエットを小さくし、オキアミの中に完全に隠れるようにすることで、視覚的な違和感も減らせます。
2. ガン玉の位置と有無で「自然さ」を演出
ハリスに打つガン玉(ジンタン)は、馴染みを良くする反面、最大の抵抗源にもなります。
エサを咥えた瞬間、口元に近いガン玉の重みを感じてグレはエサを離します。 対策:
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ガン玉を外す(完全フカセ) 風や潮流が許すなら、ガン玉を外してエサの自重だけで漂わせるのが最強の食わせ術です。
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位置を上げる(口元から離す) どうしても馴染ませる必要がある場合は、針上30cmにあったガン玉を、直結部分やハリスの中央より上までずらしてください。 針に近い部分をフリーにすることで、吸い込み時の抵抗を極限まで減らせます。
3. ウキの「余浮力」を極限まで殺す
ウキが沈む際の「浮力抵抗」も吐き出しの大きな原因です。
グレが引く力に対して、ウキが浮こうとする力が働くと、それがブレーキとなり違和感に繋がります。 対策:
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シブシブ設定にする 板ナマリなどで微調整し、ウキの頭が水面ギリギリ、あるいは海面直下を漂うように設定します。 「沈め釣り」気味にすることで、魚が引いた時の抵抗をゼロに近づけます。
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小粒のウキに変える 体積の大きいウキは水圧抵抗も大きいため、感度の良い小粒ウキへの変更も有効です。
4. ラインメンディングでの「張りすぎ」に注意
アタリを取ろうとして道糸を張りすぎると、竿先の弾力がダイレクトに魚に伝わってしまいます。 対策:
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わずかなスラッグ(糸ふけ)を作る 道糸を一直線に張るのではなく、海面にわずかに「ふ」の字を描く程度の余裕を持たせます。 このスラッグがクッションとなり、初期の吸い込み抵抗を吸収してくれます。
まとめ:違和感を消去法で潰していく
寒グレ攻略は「引き算」の釣りです。 針を軽くし、重りを減らし、浮力を削る。
この微調整を繰り返すことで、これまで「吐き出し」で終わっていたアタリが、明確な「食い込み」へと変わります。
まずは針の号数を1つ落とすところから始めてみてください。 劇的に針掛かり率が変わるはずです。

