魚は人とまったく同じ色の世界を見ているわけではありません。
水中という特殊な環境と、魚の目の構造によって「見え方」は大きく変わります。
釣り人向けに、できるだけ噛み砕いて説明します。
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まず前提として。
水の中では、色は距離と深さでどんどん消えていきます。
・赤 → 最も早く消える
・オレンジ → 次に消える
・黄色
・緑
・青 → 最も残りやすい
そのため、
「魚が赤を嫌う・好き」というより、
「その色がその水深で見えているかどうか」が重要になります。
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魚の目の基本構造について。
魚の目には、人と同じように
・桿体(かんたい)
・錐体(すいたい)
があります。
桿体
・明暗を見る細胞
・暗い場所に強い
・色はほぼ分からない
錐体
・色を識別する細胞
・明るい場所で働く
多くの魚は
人より「明暗」と「動き」に非常に敏感
という特徴を持っています。
つまり魚は
「何色か」より
「動いているか」「不自然でないか」
を強く見ています。
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魚は何色まで見えているのか。
一般的な魚は
・青
・緑
・黄色
このあたりは比較的よく識別できます。
一方で
・赤
は水深が浅く、光量が多い場所以外では
ほぼ「黒っぽい影」に見えています。
だから
・赤いエサが効く場面もある
・でも深場では黒やシルエットとして認識される
という現象が起こります。
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紫外線(UV)について。
これは非常に重要です。
多くの魚は
人には見えない「紫外線」を感じ取れます。
・ケイムラ
・UV反射
が効く理由はここにあります。
魚から見ると
「普通の白」より
「ケイムラの白」は
光って見えている可能性が高い。
夜釣りや濁り潮でも
UV反射は存在感を出します。
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魚は色を「好き嫌い」で見ていない。
ここが一番の誤解ポイントです。
魚は
「赤が好き」「ピンクが嫌い」
という感覚で見ていません。
魚が見ているのは
・自然かどうか
・違和感がないか
・逃げる動きに見えるか
・弱った個体に見えるか
色は
その判断材料の一部にすぎません。
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釣りに当てはめると。
・澄み潮+日中
→ ナチュラルカラー
→ シルエット重視
・濁り潮+ローライト
→ 白・チャート
→ ケイムラ・夜光
・深場
→ 色より「形」と「動き」
この考え方が非常に重要です。
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まとめ。
魚は
・人と同じ色の世界を見ていない
・色より「明暗」「動き」「シルエット」を重視
・紫外線は強い武器
・水深と光量で色の意味は変わる
色に悩んだら
「この状況で見えているか?」
と考えるのが正解です。

