「夜の堤防」は昼間と同じ場所ではない
ガシラは夜行性で、夜になると警戒心が薄れ、足元の浅場まで出てきます。
「昼間より簡単に釣れる」のが夜釣りの最大の魅力ですが、そこにはリスクも同居しています。
視界が奪われるだけで、慣れ親しんだ堤防が一気に「危険地帯」へと変わるからです。
AIが分析した、夜のガシラ釣りで特に事故が起きやすい「4つの危険ポイント」を解説します。
1. テトラポッドの「ブラックホール」
ガシラ釣りの一級ポイントといえばテトラ帯ですが、夜のテトラは最も危険なエリアです。
ヘッドライトで照らしていても、テトラの隙間(穴)が影になって見えにくくなります。
海苔や湿気で滑りやすくなっている上に、距離感が掴めず、足を踏み外すとそのまま穴の底へ転落する恐れがあります。
【対策】
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夜は無理にテトラに乗らない。
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どうしても乗る場合は、スパイクシューズとライフジャケットを必ず着用する。
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濡れている場所(黒く見える場所)には絶対に足を置かない。
2. 「ガシラだと思ったら…」毒魚の罠
暗闇の中で魚が釣れると、つい嬉しくて手で掴もうとしてしまいます。
しかし、ガシラによく似たシルエットの「ハオコゼ」や、夜釣りの定番外道「ゴンズイ」には強力な毒針があります。
特にハオコゼはガシラと同じ場所に生息しており、薄暗い中では非常に見分けがつきにくいです。
【対策】
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釣れた魚は、まずライトでしっかり確認する。
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素手では絶対に触らず、フィッシュグリップ(魚掴み)を使用する。
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もし刺された時のために、お湯(毒を分解するため)やポイズンリムーバーを携帯する。
3. 見えない「波」と「音」の恐怖
昼間なら「あ、大きな波が来た」と目で見て避けられますが、夜は波が見えません。
静かな凪だと思っていたら、突然「ドスン!」という音と共に足元を洗われることがあります。
特に、夢中になって水面近く(低い位置)に降りていると、不意の波に足をすくわれて落水するリスクが高まります。
【対策】
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濡れている地面(波が被った跡)より前には出ない。
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常に「逃げ道」を確保しておく。
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波の音が変わったり、大きくなったりしたら、すぐに一段高い場所へ退避する。
4. 穂先絡みによる「タックル破損」と心の焦り
暗闇では、糸が竿先に絡んでいても気づきにくいものです。
その状態でリールを巻いたり、合わせを入れたりして、大切な竿の穂先を折ってしまうトラブルが多発します。
竿が折れると心も折れ、パニックになって冷静な判断ができなくなり、二次災害(転倒など)につながることもあります。
【対策】
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投げる前、巻く前には、こまめに穂先をライトで確認する癖をつける。
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トラブルが起きても焦らず、安全な平らな場所に移動してから直す。
まとめ:安全装備こそが最強の釣具
「夜のガシラ釣り」を最高に楽しむための条件は、釣果ではなく「無事に帰ること」です。
ライフジャケットの着用はもちろん、明るいヘッドライト、滑りにくい靴。
これらを装備することは、カッコ悪いことではなく、海を知る「上級者の証」です。
万全の準備をして、夜の静寂とガシラの力強い引きを安全に楽しみましょう。
美味しい煮付けや味噌汁は、無事に家に帰ってこそ味わえる最高のご馳走です。

