スーパーには並ばない?釣り人の特権とは
スーパーや鮮魚店で買える魚が、魚の全ての味ではありません。
実は、**「足が早すぎて流通できない」「処理が大変すぎる」「見た目が悪すぎる」
といった理由で、市場から弾かれてしまう魚が存在します。
しかし、その中には高級魚を凌駕するほどの旨味を持った魚がたくさんいるのです。
今回は、そんな「釣り人だけが味わえる、至高の魚」をランキング形式でご紹介します。
第1位:全身がトロ!幻の魚「スマガツオ(スマ)」
第1位は、カツオとマグロの良いとこ取りをしたような魚、「スマガツオ」です。
西日本では「ヤイトガツオ」とも呼ばれ、胸ビレの下にある黒い斑点(お灸の跡に見える)が特徴です。
なぜ市場に出ないのか?
非常に足が早く、鮮度維持が難しいため、一般的なスーパーに並ぶことはほぼありません。
また、群れを作らず単独で行動することが多いため、まとまった漁獲量がなく、市場流通に乗りにくいのです。
気になるその味は?
「全身がトロ」と形容されるほど脂乗りが良く、濃厚な旨味があります。
釣り上げた直後にしっかり血抜きをしたスマの刺身は、本マグロのトロにも負けない絶品です。
もちもちとした食感と、口の中で溶ける脂の甘みは、釣り上げた本人しか味わえません。
第2位:天ぷら屋の店主が欲しがる「ギンポ」
第2位は、防波堤の壁際などで釣れるニョロニョロとした魚、「ギンポ」です。
見た目はドジョウやウナギに似ており、少しグロテスクですが、味は超一級品です。
なぜ市場に出ないのか?
サイズが小さく、その割に骨が硬いため、さばくのに非常に手間がかかります。
1匹から取れる身の量が少なく、商業ベースに乗せるには採算が合わないのです。
気になるその味は?
江戸前の天ぷら種として、最高級の食材とされています。
加熱しても身が縮まず、プリプリとした弾力があり、噛めば噛むほど上品な旨味が溢れ出します。
高級料亭以外ではまずお目にかかれませんが、釣り人なら防波堤で手軽に手に入れられます。
第3位:見た目は悪いが味は伊勢海老?「オジサン」
第3位は、下顎に2本のヒゲがあることからその名がついた「オジサン」です。
ヒメジ科の魚で、南紀などの温かい海でよく釣れます。
なぜ市場に出ないのか?
名前のユニークさと見た目の派手さ、そしてサイズのばらつきから、大量流通には向きません。
地方の市場では見かけますが、全国的なスーパーに並ぶことは稀です。
気になるその味は?
白身でクセがなく、非常に甘みが強いのが特徴です。
その味は「伊勢海老や甘エビのよう」と例えられることもあります。
刺身はもちろん、皮目に独特の風味があるため、皮を残した「焼き霜造り」や「煮付け」にすると絶品です。
第4位:骨切りが必要だけど味は極上「エソ」
第4位は、ルアー釣りの外道としてよく釣れる「エソ」です。
爬虫類のような顔つきと鋭い歯を持ち、釣り人からは嫌われがちですが、実は高級練り物の原料です。
なぜ市場に出ないのか?
小骨が非常に多く、普通の刺身として食べるには骨を取り除くのが困難だからです。
そのため、一般的にはすり身にしてカマボコなどに加工された状態で流通します。
気になるその味は?
実は、丁寧に骨切りをして刺身で食べると、極上の味わいです。
透明感のある白身は上品な甘みがあり、ハモのように湯引きにしても美味しいです。
手間をかけられる釣り人だけが、この魚の真のポテンシャルを引き出せます。
第5位:釣りたて限定の「アジ・サバの刺身」
最後は、あえてポピュラーな魚を選びました。
「え?スーパーで売ってるじゃないか」と思われるかもしれません。
しかし、「釣りたての、適切な処理をしたアジやサバ」は、スーパーのものとは全くの別物です。
なぜ釣り人だけなのか?
サバやアジは回遊魚であり、死後急速に鮮度が落ちます。
特にサバは「サバの生き腐れ」と言われるほどで、生食(刺身)で安心して食べられるのは、
釣り上げて即座に「活け締め」や「血抜き」をし、低温管理した個体だけです。
※アニサキスなどの寄生虫には十分注意が必要ですが、鮮度の次元が違います。
気になるその味は?
臭みが一切なく、身がコリコリと引き締まっています。
特に脂の乗った「金アジ(黄アジ)」などのブランド級の個体を刺身で食べた時の感動は、釣り人だけの特権です。
まとめ:美味しい魚を求めて釣りに行こう
市場流通の論理から外れた魚たち。
それらは「まずいから売っていない」のではなく、「美味しいけれど売ることができない」魚たちばかりです。
自分で釣り上げ、自分で料理するからこそ味わえる「幻の味覚」。
ぜひ、次回の釣行では、普段リリースしていた魚や、珍しい魚の味にも挑戦してみてください。
あなたの食卓が、高級料亭に変わるかもしれません。

