フカセ釣りやカゴ釣りなど、多くの釣りでメインとなるエサ、オキアミ。
私たち釣り人にとってあまりに身近な存在ですが、その供給元が「南極」であることはご存知の通りです。
しかし今、その南極でオキアミの生存を脅かす大きな変化が起きています。
「将来、オキアミが手に入らなくなるかもしれない」。
そんな不安な未来が現実に近づいている理由を解説します。
オキアミの隠れ家「南極の氷」が消えている
南極オキアミの生活は、海に浮かぶ「氷」と密接に関係しています。
オキアミは氷の下に生息し、氷の裏側に付着する植物プランクトン(藻類)を食べて育ちます。
また、分厚い氷は外敵から身を守るための重要な「隠れ家」でもあります。
しかし、近年の地球温暖化により、南極の氷は急速なペースで融解しています。
氷が減るということは、オキアミにとっての「食堂」と「家」が同時に失われることを意味します。
保護活動の成果?天敵クジラの増加による捕食圧
オキアミにとっての脅威は、温暖化だけではありません。
もう一つの大きな要因は、天敵であるクジラの増加です。
長年の保護活動により、ザトウクジラなどの大型クジラの個体数は劇的に回復しました。
これは自然保護の観点からは喜ばしいことですが、オキアミにとっては捕食者が一気に増えたことになります。
住処を追われたオキアミが、増え続けるクジラに大量に捕食されるという過酷な状況が生まれています。
釣り業界への影響は?エサ代高騰の懸念
「生息環境の悪化」と「天敵の増加」。
このダブルパンチは、オキアミの資源量減少に直結します。
漁獲量が減れば、当然ながら市場価格は高騰します。
すでにオキアミブロックの価格はじわじわと上がっていますが、今後はさらに貴重なエサになる可能性があります。
「オキアミは安くて大量に撒けるエサ」という常識が、過去のものになる日が来るかもしれません。
まとめ:海の資源を大切に使う時代へ
南極で起きていることは、遠い国の出来事ではなく、私たちの明日の釣りに直結しています。
自然環境の変化は止められませんが、私たち釣り人も現状を知っておくことが大切です。
貴重な資源であるオキアミを、無駄なく大切に使って釣りを楽しむ意識が、
これからはより一層求められるでしょう。

