はじめに:アジフライの「正解」を探して
サクサクの衣とフワフワの身がたまらないアジフライ。
釣り人の特権として、様々なサイズのアジをフライにして食べる機会がありますが、
ふと疑問に思うことはありませんか。
「結局、何センチのアジが一番フライに向いているのか?」
小さいアジは骨ごと食べられる良さがあり、大きいアジは食べ応えが抜群です。
今回は、サイズごとの特徴を比較し、アジフライにおける「ベスト・オブ・ベスト」なサイズを決定します。
結論:アジフライの黄金サイズは「20cm〜23cm」
結論から言います。
アジフライにして最も感動する美味しさを味わえるサイズは、「20cm〜23cm(中アジ)」です。
これより小さすぎると身のふっくら感が物足りず、大きすぎると大味になりがちです。
この20cm前後のサイズが「黄金サイズ」と呼ばれる3つの理由を解説します。
理由1:究極の「フワフワ感」が出る厚み
このサイズのアジは、身の繊維が細かく、水分と脂のバランスが絶妙です。
油で揚げた時に、身の中にある水分が蒸気となって内側から蒸し上げるため、口の中で解ける
ようなフワフワ食感が生まれます。
理由2:家庭の鍋で揚げやすい
20cm程度であれば、一般的な家庭用の天ぷら鍋やフライパンに2〜3枚同時に並べても無理がありません。
油の温度が下がりにくく、カラッと綺麗に揚げることができます。
理由3:骨の処理が完璧にできる
これ以上小さいと小骨を取るのが面倒になり、大きいと骨が太すぎて食べる時に気になります。
20cmクラスなら、中骨や腹骨を綺麗に取り除くことが容易で、ストレスなく食べられます。
サイズ別・アジフライの特徴と比較
黄金サイズ以外のアジも、調理法や好みに応じてそれぞれの良さがあります。
1. 15cm以下(豆アジ・小アジ)
【評価】 スナック感覚・おつまみ向き 【特徴】 頭と内臓を取れば、骨ごと揚げてバリバリ食べられます。
カルシウムたっぷりで子供のおやつやビールのおつまみに最適です。
ただし、「身のジューシーさ」を楽しむ料理ではありません。
どちらかと言えば、唐揚げや南蛮漬けに向いているサイズです。
2. 25cm〜29cm(良型中アジ)
【評価】 食べ応え重視・定食屋スタイル
【特徴】 身に厚みが出てきて、脂の乗りも良くなります。
一枚でお腹がいっぱいになる満足感があります。
ただし、揚げ時間が少し難しくなり、高温で揚げると中が生焼けになるリスクがあるため、
温度管理(170℃前後)が重要です。
3. 30cm以上(尺アジ・メガアジ)
【評価】 まるでステーキ・贅沢の極み
【特徴】 釣り人憧れの「尺アジ」は、フライにすると
肉厚な白身魚のステーキのような迫力です。
脂が強いため、非常にジューシーで濃厚な味わいになります。
しかし、その大きさゆえに「大味」と感じる場合や、身がしっかりしすぎて「フワフワ」とは
違う「プリプリ」した食感になります。
大きすぎて鍋に入らない場合は、切り身にして揚げる必要があります。
南紀エリアのアジはなぜフライに合うのか?
私たちが拠点とする和歌山・南紀エリアのアジは、黒潮の恵みを受けて育っています。
特に、磯や堤防周りに居着いている「ヒラアジ(キアジ)」と呼ばれるタイプは、体高があり、
20cmクラスでも驚くほど脂が乗っています。
回遊性の高いスマートなアジ(セグロ)に比べて身が柔らかく、フライにした時の口溶けが段違いです。
この「20cmクラスのヒラアジ」を狙って釣ることが、最高のアジフライへの近道と言えるでしょう。
まとめ:20cmのアジを見くびるな
「大は小を兼ねる」と言いますが、アジフライに関しては「適材適所」です。
30cmオーバーの尺アジが釣れたら、それは刺身や炙りで楽しみ、フライ用にはあえて20cmクラスの
中アジを選んでみてください。
その繊細な食感と上品な旨味に、きっと驚くはずです。
今週末は、アジフライに最高の「黄金サイズ」を狙って、サビキ釣りやアジングに出かけてみてはいかがでしょうか。

