「環境問題に関心がない人」はなぜ存在するのか?その正体は「想像力」と「時間軸」の欠如だった

釣り場に捨てられた大量のゴミ。海に浮かぶプラスチック。

これらを見て「なぜ平気でこんなことができるのか?」

「頭が悪いんじゃないか?」と憤りを感じたことはありませんか。

実は、その直感は科学的な側面から見ると、あながち間違っていません。

環境問題に関心を持てないことと、ある種の認知的スキルの低さには相関関係があると言われています。

今回は、少し辛口ですが、心理学的な見地から「なぜ人は環境問題に関心を持てないのか」

そのメカニズムを深掘りします。


1. 「今」しか見えていない(時間的割引率が高い)

環境問題は「未来」の話です。

「今ここでゴミを捨てたら、10年後の海はどうなるか」 この因果関係を理解し、現在の行動を制御するには、高度な知性が必要です。

行動経済学には「時間的割引率」という言葉があります。

これは「将来得られる大きな利益よりも、目の前の小さな快楽(楽をすること)を優先してしまう傾向」のことです。

知性が高い人ほど「将来の価値」を正しく評価できますが、そうでない場合、

「今、ゴミ箱まで歩くのが面倒だから捨てる」という、極めて近視眼的な行動をとってしまいます。

つまり、彼らは未来を想像する脳の機能がオフになっている状態と言えます。

2. 「見えないもの」を想像できない(抽象的思考力の欠如)

「風が吹けば桶屋が儲かる」ではありませんが、環境問題は複雑な連鎖で起きています。

「ポイ捨てされたビニール袋」→「紫外線でマイクロプラスチック化」→「小魚が食べる」→

「人間の食卓に戻ってくる」 この見えない連鎖(抽象的な概念)を頭の中でイメージするには、

高い知能(IQ)が必要です。

環境問題に関心がない人は、この「目に見えない繋がり」を理解するのが苦手です。

彼らにとって世界は「目に見える範囲」だけで完結しており、自分の捨てたゴミが海の中で

どうなるかまで想像力が及ばないのです。

3. ダニング・クルーガー効果(無知ゆえの楽観)

「海は広いんだから、これくらい捨てても大丈夫だろう」

「地球温暖化なんて嘘だろう」 知識がない人ほど、自分を過大評価し、リスクを過小評価する現象を

「ダニング・クルーガー効果」と呼びます。

複雑な生態系を理解していないため、「自分一人の行動くらい影響ない」と本気で信じ込んでいるのです。

これは悪意があるというよりは、単に「知らないし、知ろうとする能力(コスト)を避けている」状態です。

4. 「スマートな釣り人」であるために

逆に言えば、環境問題に関心を持ち、釣り場のゴミを拾い、海を大切にする釣り人は「知能が高い」と言えます。

  • 未来の釣り場を守るメリットを計算できる。

  • 見えない海中の生態系へ配慮できる。

  • 自分の行動が社会に与える影響を客観視できる。 これらはすべて、高度な知的活動の結果です。

まとめ

「環境問題に関心がない」ことの正体は、性格の悪さというよりも、「想像力の欠如」や

「未来予測能力の不足」である可能性が高いです。

もし釣り場でマナーの悪い人を見かけても、同じ土俵で腹を立てる必要はありません。

「ああ、この人は未来を想像する力が弱いんだな」と冷静に分析し、私たちはスマートな釣り人と

して、未来に残る行動を選んでいきましょう。

賢い釣り人が増えれば、海はもっと豊かになるはずです。

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