夜釣りで欠かせないアイテム、「電気ウキ」。
海面に浮かぶあの光を見つめていると、ふとこんな疑問を持ったことはありませんか?
「この明かり、海の中の魚からはどう見えているんだろう?」
「明るすぎて警戒されていないかな?」
「それとも、逆に集魚効果があるの?」
結論から言います。 電気ウキの光は、魚に見えています。
しかし、「見えている=釣れない」ではありません。
魚種と光の色によって、その反応は大きく変わるのです。
今回は、魚の視覚と光の性質を理解し、夜釣りで一歩差をつけるための「ウキの色の使い分け」について解説します。
見出し1:魚は光を見ているのか?
魚の多くは、人間よりも**「暗所視能力(暗い場所で物を見る力)」**が高い生き物です。
特に夜行性の魚や、薄暗い環境に生息する魚は、わずかな光の変化も敏感に察知します。
真っ暗な海の中で光る電気ウキは、魚にとって「無視できない存在」として、ほぼ確実に認識されています。
見出し2:魚は色を見分けられるのか?【赤vs緑】
魚には色を見分ける能力があります。
しかし、その見え方は人間と同じではありません。
重要なのは、**「水中で色がどう届くか」**という物理的な性質です。
緑色・青色の光
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特徴: 水中での透過率が高く、遠くまで光が届きやすい。
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魚の反応: はっきりと見えるため、気づかれやすい。
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メリット: 集魚効果が期待できる。
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デメリット: 警戒心の強い魚にはプレッシャーになる。
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向いている魚: サバ、イワシ、タチウオなどの回遊魚。
赤色の光
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特徴: 水中で最も減衰しやすく(吸収されやすく)、遠くまで届かない。
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魚の反応: ぼんやりとしか見えないため、刺激が少ない。
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メリット: 警戒心を与えにくい。
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デメリット: 人間からも少し見にくい場合がある。
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向いている魚: グレ、チヌ、大型アジ、マダイなど警戒心の強い魚。
見出し3:魚種別「警戒する魚」と「集まる魚」
ここが釣果を分ける最も重要なポイントです。ターゲットによって戦略を変える必要があります。
警戒しやすい魚(強い光を嫌う)
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アオリイカ、グレ、チヌ、尺アジ(大型アジ) これらの魚は、自然界にない不自然な強い光や点滅に対し、強い警戒心を示します。 特に浅場や凪(なぎ)の日、澄み潮の時は、光が強すぎると食いが落ちることがあります。
集まりやすい魚(光を好む)
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サバ、イワシ、小アジ、カマス これらが光に集まるのは、光そのものが好きというより、**「食物連鎖」**の結果です。
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電気ウキや常夜灯の光にプランクトンが集まる。
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それを食べる小魚が集まる。
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小魚を追ってフィッシュイーターが集まる。 このサイクルにより、結果的にウキの周りがポイントになることがあります。
見出し4:釣れる人はなぜ光を使い分けるのか
釣果を伸ばすベテラン釣り師ほど、漫然とウキを選びません。
その日の状況に合わせて、論理的に「色」を選んでいます。
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「今日は食いが渋い、警戒されているな」 → 赤色を選び、光の刺激を抑える。
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「魚を寄せたい、広い範囲から気づかせたい」 → 緑色を選び、アピール力を高める。
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「波が高くてウキが見づらい」 → 白色や高輝度タイプを選び、視認性を優先する。
「目的が違えば、正解のウキも変わる」 これこそが、電気ウキ選びの極意です。
まとめ
電気ウキの光は、魚に見えています。
それは便利な道具であると同時に、使い方を間違えれば魚を散らしてしまう「諸刃の剣」でもあります。
何となく好きな色を選ぶのではなく、**「今、海の中で魚はどう感じているか?」**という視点でウキを選んでみてください。
たったそれだけで、今まで反応しなかった大物が口を使うかもしれません。
釣太郎では、警戒心を与えにくい赤色ウキから、視認性抜群の高輝度ウキまで、豊富なラインナップを取り揃えています。
南紀の夜釣りに向かう際は、ぜひ店頭で実際に光り方を比べてみてください。

