冬の南紀地方は、脂の乗った「寒尺アジ」が波止(堤防)から狙える最高のシーズンです。
一般的にアジ釣りのエサといえばオキアミが定番ですが、地元のベテラン釣り師ほど
「青イソメ」を愛用することをご存知でしょうか。
なぜ、冬の大型アジには青イソメが最強なのか。 今回はその理由を科学的・実戦的な視点から解説します。
1. 夜釣りでの「動き」と「発光」による猛烈なアピール力
尺アジ釣りは基本的に夕マヅメから夜にかけてが本番です。
暗闇の中で魚にエサを見つけてもらうためには、視覚的なアピールが不可欠です。
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動きによる波動 死んで動かないオキアミとは異なり、生きている青イソメは水中で激しくうごめきます。 この動きが波動となり、側線を通じてアジの本能を刺激します。
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青イソメ特有の蛍光色 青イソメは暗闇でぼんやりと光る(蛍光反応に近い)性質があります。 南紀の深い水深や夜間の海中でも、このわずかな発光が尺アジに対する強力な目印となります。
ポイント:
大型のアジほどフィッシュイーター(小魚を食べる性質)の傾向が強くなるため、
動くものへの反応が劇的に良くなります。
2. 遠投カゴ釣りでも「エサ持ち」が抜群
南紀の波止釣り、特に尺アジ狙いでは「カゴ釣り」や「ライトカゴ釣り」で沖の潮目を狙うことが定石です。
ここで問題になるのが、フルキャスト時のエサ外れです。
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オキアミの弱点 柔らかいオキアミは、遠投時の衝撃で針から外れてしまうことが多々あります。 エサがついていない状態で仕掛けを流していても、絶対に魚は釣れません。
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青イソメの強み 繊維が強く切れにくいため、フルキャストしても針から外れにくいのが最大の特徴です。 確実にポイントまでエサを届けることができるため、ヒットチャンスが格段に増えます。
3. エサ取りに強く、本命の棚まで届く
日中やマヅメ時には、スズメダイや木っ端グレなどの「エサ取り」が表層に群れていることがよくあります。
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オキアミだと… 柔らかく食い込みが良すぎるため、尺アジがいる底の棚に届く前にエサ取りにかじり取られてしまいます。
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青イソメなら… 皮が硬いため、小型のエサ取りがついばんでも簡単には取られません。 その結果、エサが残った状態で尺アジの遊泳層(タナ)まで到達させることができます。
4. 「房掛け」によるボリューム感で大型を選んで釣る
尺アジを専門に狙う場合、青イソメを1匹丸ごと、あるいは2〜3匹をまとめて針に掛ける**「房掛け(ふさがけ)」**が有効です。
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ボリュームでアピール 大きなエサの塊を見せることで、小型のアジを避け、口の大きな尺アジだけをターゲットに絞ることができます。
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吸い込みの良さ 見た目は大きくても、青イソメは細長いため、アジが吸い込んだときにスムーズに口の中へ入ります。 これにより、アタリがあっても乗らないというミスを減らすことができます。
まとめ:南紀の寒尺アジ攻略には青イソメをお忘れなく
オキアミで釣れない時こそ、青イソメの出番です。
「動き」「エサ持ち」「アピール力」の三拍子揃った青イソメは、南紀の堤防における最強の特効薬と言えるでしょう。
次回の釣行の際は、ぜひオキアミと一緒に青イソメを持参して、夢の尺アジ、ギガアジを手にしてください。

