寒尺アジってなに?

この冬、急に注目され始めた「寒尺アジ」って知っていますか?

 

寒尺アジとは「冬に釣れる巨大で脂の乗った30cm超えのアジ」のことです。
特に南紀・みなべ〜田辺〜白浜などで釣れる個体は別格で、地元では“幻のトロアジ”とも呼ばれるほど価値があります。

ここから詳しく紹介します。


寒尺アジの基本
・冬に釣れる30cm以上の大型アジ
・水温が下がる12〜3月が最盛期
・脂質15〜18%という超高脂肪でトロのような味わい
・堤防から狙えるのに、ブランド級の旨さ
・南紀は全国でもトップクラスの“寒尺アジ”名産地


寒尺アジが美味しい理由
・低水温で代謝が落ちる
・脂を蓄えて越冬するため身にギュッと脂が入る
・身質が締まり、刺身でモチモチになる
・脂と旨味が混ざって「アジとは思えない濃厚さ」

釣った直後に海水氷で冷やすと、鮮度の落ち方が遅く、最高の状態で持ち帰ることができます。


どこにいるのか?
・海底ベッタリ(ほぼ底層固定)
・堤防の足元〜5m先に差してくることが多い
・群れは小さく、回遊時間は短い
・釣れるかどうかは“運7割”といわれるほど希少


釣り方
・サビキ釣り(ウキ無しのブッコミサビキが主流)
・夜明け前後に時合いが集中
・太ハリスでも食う(2号〜3号が一般的)
・アミエビはチューブよりブロックのほうが放出量が多く有利


寒尺アジは南紀の冬の宝物
・寒グレより脂が多い
・サバよりトロ感が強い
・アオリイカと並ぶ“冬の南紀名物”
・釣太郎でも毎年、持ち込み検寸が相次ぐ人気ターゲット

南紀の堤防で“普通のアジ”が突然モンスター級になる冬。
これが寒尺アジの魅力です。

★南紀の寒尺アジが巨大化する理由
一般的なアジは20〜25cm程度で止まることが多いのに対し
南紀では30cm〜35cm、時には40cm級の“モンスターサイズ”が堤防から普通に上がります。
では、なぜ南紀だけ特別に巨大化するのか。
理由は主に5つあります。


理由①
黒潮が通り、年間を通して水温が高い
黒潮は水温が高く、栄養豊富で、魚の成長スピードを上げます。
南紀沿岸は黒潮の分流が直接ぶつかるため、アジのエサとなる小魚・プランクトンが多い。
成長に必要な栄養が潤沢で、幼魚の段階から太りやすい環境があります。


理由②
荒磯が多く、天敵が少ない入り組んだ地形
南紀は断崖・根・沈み瀬が多く、アジが隠れやすい地形です。
さらに外洋に面しながらも、港や湾内は流れが緩く、身を守りやすい。
若いアジが天敵から逃げやすく、生き残る確率が高い。
結果として “大きく育つアジが多い” という仕組みになります。


理由③
餌となるベイト(カタクチ・キビナゴ)が豊富
黒潮に乗って入ってくるカタクチイワシ、キビナゴ、アミが南紀には年中豊富。
アジはこれらを食べながら大きくなるため、成長速度が本州の他地域より速い。
脂を蓄えやすい環境のため、冬になると“トロ級”まで脂が乗ります。


理由④
水深が急深で、アジが底に着きやすい
南紀は10m先で一気に水深が落ちる“ドン深”地形が多い。
大型アジはもともと底に付きやすい魚で、浅場よりも深場で育つほうが天敵が少ない。
その結果
「浅い堤防で釣っているのに、実際はすぐ近くに深場がある」
という南紀特有の環境が、大型アジを岸近くに寄せてくれます。


理由⑤
冬の低水温でも黒潮の暖かさで活動が落ちにくい
本州の多くの地域のアジは
・冬に水温が下がりすぎて餌を食わない
・動かなくなる
・深場へ落ちる
という状態になります。

しかし南紀は黒潮の影響で“極端に水温が落ちない”。
これにより
・越冬前にたっぷり脂を蓄える
・冬でもギリギリ活動できる
こうした条件が重なり、巨大化しやすくなります。


まとめ
南紀だけが寒尺アジの聖地になる理由
・黒潮で餌が多い
・天敵から身を守りやすい地形
・ドン深で大型アジが育ちやすい
・冬でも水温が安定
・結果として巨大化し、脂が乗る

これらが組み合わさって
南紀は“日本でもトップクラスの尺アジ地域”となっています。

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