夜釣りをしていると、大きな目の赤い魚が釣れることがあります。
まるで金魚のような見た目ですが、よく見ると体には白いストライプ模様が入っています。
この魚の名前は「イットウダイ」。
南紀の堤防や磯では比較的おなじみの魚ですが、持ち帰る人は意外と少ないかもしれません。
実はこの魚、知る人ぞ知る「絶品食材」でもあります。
今回は、現在「釣太郎みなべ店」の水槽でも展示飼育中のイットウダイについて、その特徴と美味しい食べ方をご紹介します。
見出し1:イットウダイ(一刀鯛)の特徴と生態
イットウダイは、キンメダイ目イットウダイ科に属する海水魚です。
南紀のような温暖な海の岩礁帯やサンゴ礁域を好んで生息しています。
釣り人には「カノコ」や「エビスダイ」と呼ばれることもありますが、正式名称はイットウダイです。
1. 大きな目は夜行性の証
最大の特徴はこのクリッとした大きな目です。
これは暗い海中で獲物を探すために発達したもので、主に夜行性の性質を持っています。
昼間は岩陰やテトラポットの隙間などに潜んでじっとしていますが、夜になると活発に泳ぎだし、小魚や甲殻類を捕食します。
2. 鎧のような硬いウロコ
体に触れるとわかりますが、ウロコが非常に硬く、ザラザラとしています。
まるで鎧をまとっているかのような頑丈さです。
この硬いウロコが調理の際の難点でもありますが、身の美味しさを守っているとも言えます。
3. 取り扱い注意!鋭いトゲ
イットウダイを扱う際に最も注意が必要なのが「トゲ」です。
エラ蓋(えらぶた)の後ろに、非常に鋭く強力なトゲがあります。
さらに背ビレや尻ビレのトゲも鋭利です。
魚が暴れた拍子に手に刺さると深く傷つくことがある
ため、針を外す際はフィッシュグリップやプライヤーを必ず使用してください。
見出し2:実は高級魚クラス?イットウダイの食味
「見た目が派手だし、ウロコも硬いからリリース」 そう思っているなら、非常にもったいないことをしています。
イットウダイは、非常に質の高い白身魚です。
上品な甘みのある白身
見た目の派手さとは裏腹に、身は透明感のある美しい白身です。
クセが全くなく、適度な脂と強い甘みがあります。
食感もしっかりしており、マダイやイサキにも引けを取らない味わいです。
おすすめの料理法
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刺身・焼き霜造り 新鮮なものは刺身が最高です。 皮目に旨味があるため、皮を引かずにバーナーで炙る「焼き霜造り」や「湯引き」にすると、香ばしさと脂の甘みが際立ちます。
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煮付け 硬いウロコさえ処理してしまえば、煮付けも絶品です。 身離れがよく、煮汁を含んだふっくらとした身はご飯が進みます。
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潮汁(味噌汁) 非常に良いダシが出ます。 アラからは濃厚な旨味が溶け出すため、潮汁や味噌汁にすると最後の一滴まで楽しめます。
※調理の際は、ウロコ引きだけでなく包丁で「すき引き」にするか、ウロコがついたまま皮を剥ぐ方法が楽でおすすめです。
見出し3:釣太郎みなべ店で「生きたイットウダイ」を展示中!
図鑑や写真で見ることはあっても、泳いでいる姿を見る機会は少ないのではないでしょうか。
現在、釣太郎みなべ店の海水槽では、このイットウダイを飼育展示しています。
鮮やかな赤色が水槽内で非常に映え、大きな目でこちらの様子を伺うような仕草は愛嬌たっぷりです。
まとめ
南紀の海は、多種多様な魚に出会える豊かなフィールドです。
イットウダイはトゲやウロコの処理に少々手間取りますが、その味は苦労を裏切りません。
もし釣れたら、ぜひ一度持ち帰って味わってみてください。
そして、南紀へ釣行の際は、ぜひ釣太郎みなべ店へお立ち寄りください。
水槽で泳ぐ実物のイットウダイをご覧いただきながら、最新の釣果情報や仕掛けの相談も承ります。

