隣の人は釣れているのに自分だけ釣れない。その原因は仕掛けではなく「アミエビの撒き方」にあるかもしれません。
魚を寄せるための「量」のコントロールと、アジを足止めし続けるための「撒き方」の極意を解説します。
本文
撒き餌は「食事」ではなく「信号」である
サビキ釣りでアミエビをカゴに詰める時、多くの人が「魚に餌を食べさせよう」と考えてしまいます。
しかし、その考え方は半分正解で半分間違いです。 アミエビの役割は、魚に満腹になってもらうことではありません。
「ここに群れがいるぞ」「ここに美味しいものがあるぞ」という信号を送り続けることです。
この意識を変えるだけで、撒き方の精度は劇的に向上します。
重要なのは、魚を「お腹いっぱいにさせずに、興奮状態を維持する」ことです。
【フェーズ1】釣り開始直後は「大量散布」で勝負
釣り場に着いて最初の30分は、遠慮はいりません。
カゴにアミエビを8分目まで詰め込み、手返し良く打ち返してください。
海中にアミエビの強烈な「匂いの帯」を作ることが最優先です。
まだ魚が寄っていない状態でアミエビをケチると、いつまで経っても群れは寄りません。
着水したら竿を大きくしゃくり、一気にカゴの中身を放出するくらいの勢いで構いません。
まずは魚を自分のポイントに振り向かせることが先決です。
【フェーズ2】群れが寄ったら「量は半分」に絞る
ウキが沈んだり、竿先に反応が出始めたりしたら、作戦変更の合図です。
ここからはカゴに詰めるアミエビの量を「半分(5分目)」程度に減らします。
なぜなら、撒き餌が多すぎると、アジがカゴから出た本物のアミエビばかりを食べてしまい、
サビキ針(擬似餌)に見向きもしなくなるからです。
これを「飽食(ほうしょく)」と呼びます。
撒き餌の量を減らすことで、アジ同士に餌の奪い合いをさせます。
「餌が足りない!」と焦ったアジは、判断力が鈍り、サビキ針に食いつくようになります。
釣れている時こそ、餌は少なめに。 これがベテランの鉄則です。
振り方のテクニック:「ステイ」の間を作る
カゴをしゃくってアミエビを出した後、すぐにリールを巻いていませんか。
それは大きなチャンスロスです。 アミエビが出た煙幕の中に、サビキ針を漂わせる時間が必要です。
カゴを1回か2回しゃくったら、そのまま竿を動かさずに「止める(ステイ)」時間を作って
ください。 アジは漂っている餌を吸い込むように捕食します。
煙幕の中にサビキ針が同調して漂っている状態が、最もヒット率が高くなります。
撒いて、止める。 このメリハリが重要です。
アミエビ汁も立派なコマセ
最後に裏技的なテクニックです。 アミエビを解凍した時に出る「汁(ドリップ)」を捨てていませんか。
実はこの汁こそが、最強の集魚剤です。
アミノ酸の塊であるこの汁を、バケツの水に混ぜて時々海に撒いたり、配合エサに吸わせたりして活用しましょう。
固形物がなくても、強烈な匂いだけで魚は寄ってきます。
特に食いが渋い時、この「汁」の効果が起爆剤になることがあります。
まとめ:撒き餌を制する者はアジを制す
アミエビは単なる餌ではなく、魚をコントロールするためのツールです。
最初は多く撒いて寄せ、寄ったら少なくして競わせる。 このリズムさえ掴めれば、面白いように数が伸びます。
次回の釣行では、ぜひアミエビの量と撒くタイミングを意識してみてください。
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