尺アジ(30cm以上のアジ)の釣果、あるいは入手おめでとうございます! 普通のアジとは違い、身の厚み、脂の乗り、旨味が格段に違うため、料理のバリエーションも広がります。
その大きさと脂の乗りを最大限に活かした、おすすめの食べ方をご紹介します。
1. 刺身・生食系(素材の良さを楽しむ)
尺アジサイズになると、身がしっかりしており、食べ応えがあります。
-
刺身(厚切り)
-
小さいアジと違い、ハマチやタイのように少し厚めに切るのがポイントです。
-
釣りたてで身が硬い場合は薄造りに、1〜2日寝かせて旨味が出た頃なら厚切りにすると最高です。
-
-
炙り刺身(焼き霜造り)
-
皮と身の間に一番脂があります。皮を引かずに、バーナー等で皮目を炙ってから氷水で冷やし、刺身にします。香ばしさと脂の甘みが溶け合います。
-
-
なめろう
-
「皿まで舐めるほど美味い」漁師飯。味噌、ネギ、ショウガ、大葉と一緒に包丁で叩きます。尺アジなら肝(新鮮な場合のみ)を混ぜても濃厚で美味しいです。
-
-
昆布締め
-
水分が少し抜け、昆布の旨味がアジに移ります。上品な味わいになり、日持ちも少し良くなります。
-
2. 加熱系(尺アジならではのボリューム感)
尺アジは加熱しても身が縮こまりにくく、フワフワの食感になります。
-
アジフライ(これは外せません)
-
尺アジのアジフライは「別格」です。身が分厚いため、外はサクサク、中は驚くほどフワフワ・ジューシーに仕上がります。
-
ソースも良いですが、塩やわさび醤油で食べるとアジの甘みが引き立ちます。
-
-
塩焼き
-
シンプルですが、脂の乗った尺アジの塩焼きは高級魚に匹敵します。
-
飾り包丁を入れて、遠火の強火でじっくり焼くと、皮がパリッとして絶品です。
-
-
ムニエル・ガーリックソテー
-
三枚におろして、小麦粉をはたき、バターやオリーブオイルで焼きます。ニンニクを効かせるとご飯にもお酒にも合います。洋風に楽しみたい時におすすめです。
-
3. アラ・骨(余すことなく食べる)
-
骨せんべい
-
尺アジの中骨は太いので、じっくり二度揚げ(低温で揚げてから高温で仕上げる)すると、バリバリ食べられます。
-
-
潮汁(うしおじる)
-
頭や中骨から非常に良い出汁が出ます。熱湯をかけて臭みを取った後、昆布だしと塩、少しの酒で煮出すだけで、極上のスープになります。
-
美味しく食べるためのポイント:熟成
釣りたて新鮮な「コリコリ」した食感も美味しいですが、尺アジクラスになると**「熟成」**させるとさらに美味しくなります。
-
内臓とエラを綺麗に取り、血合いを洗い流す。
-
お腹にキッチンペーパーを詰め、全体をペーパーで包み、さらにラップで空気が入らないように包む。
-
冷蔵庫(チルド室)で2〜3日寝かせる。
こうすると、身が柔らかくなり、イノシン酸(旨味成分)が増して、ねっとりとした濃厚な味わいに変化します。
まずは半身を当日の刺身で楽しみ、残りを熟成やフライにするなど、食べ比べるのも贅沢な楽しみ方です。どの食べ方が気になりますか?

