南紀の堤防は今が「トロアジ」のベストシーズン
南紀の海は今、一年で最も熱い「寒尺アジ」の季節を迎えています。
桜が散る頃までの期間限定で回遊してくるこの大型アジは、脂が乗っており「トロアジ」とも呼ばれる極上のターゲットです。
しかし、30cmを超える大型アジは引きの強さも別格です。
通常の小アジ用サビキ仕掛けで挑むと、思わぬトラブルに泣くことになります。
今回は、南紀の堤防から確実に尺アジを獲るための「鉄則」をご紹介します。
1. なぜ「3本針サビキ」が基本なのか?
釣具店に行くと、5本や6本針のサビキ仕掛けが一般的です。
「針が多いほうが一度にたくさん釣れてお得ではないか?」と思うかもしれません。
しかし、南紀の尺アジ狙いにおいては、その考えが命取りになります。
尺アジは暴れ方が違う
30cmオーバーのアジは、掛かった瞬間に強烈に横走りし、激しく暴れ回ります。
もし5本針仕掛けに、このサイズが2匹同時に掛かった(ダブルヒット)と想像してみてください。
取り込むまでの間に仕掛け同士が複雑に絡み合い、修復不可能なほど「ぐちゃぐちゃ」になってしまいます。
手返しと時合いを逃さないために
仕掛けが絡んでほどいている間に、アジの回遊(時合い)が終わってしまった……。
これは一番避けたい事態です。 トラブルを未然に防ぎ、確実に1匹ずつ、あるいは2匹までを取り込む。
そのための最適解が、仕掛けの全長が短く扱いやすい**「3本針」**なのです。
2. おすすめの仕掛け:ハヤブサ「飛ばしサビキ」シリーズ
動画内でも紹介されていた通り、信頼できるのはハヤブサ(Hayabusa)の「飛ばしサビキ」シリーズです。
南紀の釣具店では、この「3本針仕様」が主要な棚を占めています。
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太ハリス仕様を選ぶ 尺アジは口周りが弱いものの、引きは青物並みに強力です。 細いハリスでは一瞬で切られてしまいます。 ハリスは太めの設計になっているものを選びましょう。
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カラーの選び方
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白系(ホワイトスキンなど): 基本中の基本。まずはここからスタートするのが定石です。
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ピンク系: 日によって当たりカラーが変わります。白で反応が悪い時にピンクに変えると連発することも。
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ケイムラ・リアルシラス: マズメ時や濁りがある時に効果を発揮します。
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3. 釣り方のコツと注意点
多点掛けを欲張らない
通常のサビキ釣りでは「連掛け」を狙って待ちますが、尺アジ相手にそれをするとオマツリ(糸絡み)の原因になります。
1匹掛かったら、確実にランディングすることを優先してください。
タモ網は必須
30cmを超えるアジを堤防から抜き上げるのは、口切れ(バラシ)のリスクが高いです。
面倒でもタモ網を使って掬うことが、貴重な1匹を手にする近道です。
まとめ:桜が散るまでが勝負!
強烈な引き味と、最高級の食味を楽しめる南紀のトロアジ。
快適に釣りを楽しむために、仕掛け選びは「3本針」を基準に準備してみてください。
トラブルを減らし、クーラーボックスを銀色の魚体で満たしましょう。

