「金アジ」という名前を聞いたことがある人は多い。
スーパーや飲食店では「ブランドアジ」として販売されることもあり
通常のアジよりも高価で扱われることがある。
ではこの “金アジ”とは一体何なのか?
魚の種類が違うのか?
特別な産地なのか?
脂が多いだけなのか?
この記事では釣り人視点と科学的分析の両面から
金アジの正体・特徴・普通のアジとの違い・見分け方 を徹底解説していく。
金アジの正体
結論から言うと
金アジとは“アジの種類”ではない。
正体は 回遊しない「居着き型アジ(黄アジ)」 のこと。
・正式名称(魚種)は「マアジ」
・ただし 沖を回遊する青アジではなく、特定海域に留まるタイプ
・主に沿岸部や湾内で育つ
・餌が豊富で脂肪が蓄積されやすく、黄金色に輝く体色が特徴
・食味が濃く「金」級の価値 → こう呼ばれるようになった
金アジが金色に見える理由
・浅い海で太陽光を浴びやすく体表が明るくなる
・脂質が多く、皮の下に白い脂層が形成 → 光の反射で黄金に見える
・回遊アジよりも体高があり、身が肥えて見える
・鱗が細かく銀色より金色寄りの光沢になる
金アジと青アジ(回遊型)の違い
| 特徴 | 金アジ(居着き) | 青アジ(回遊型) |
|---|---|---|
| 回遊性 | ほぼ無し | 長距離回遊 |
| 体色 | 黄〜金色 | 銀〜青色 |
| 脂質量(100g) | 10〜18g(冬期) | 3〜7g |
| 体高 | 高い | やや低い |
| 身質 | ふっくら脂ノリ◎ | 引き締まった筋肉質 |
| 食味 | 甘く濃厚 | サッパリ |
| 好む水深 | 浅場〜中層 | 中層〜深場 |
| 回遊範囲 | 数km以内 | 数十〜数百km |
どこで釣れる?主な産地
・豊後水道(大分〜愛媛)
・長崎県対馬周辺
・山陰日本海沿岸の一部
・愛媛県宇和海
そして 南紀地方(特にみなべ〜田辺〜白浜)でも確認されている
※特に 冬季尺アジ は金アジ化しやすく、南紀でも「寒グレより寒尺アジが美味い」と言われる主因の一つ。
金アジかどうか判別する方法
・体が丸くて太い(体高が高い)
・背中がやや黄色〜金色
・口周辺がぷっくりしている
・釣ってすぐでも腹が柔らかく脂感がある
・捌くと皮下から白い脂がにじみ出る
・冬季(水温15〜18℃)で釣れる尺サイズはほぼ該当
釣り人向け:金アジを釣るコツ
・なるべく沖より 堤防灯周辺の浅場狙い
・潮が緩めのエリア
・冬(12〜2月)が最盛期
・底を重点的に攻める(10〜20m)
・遠投サビキ仕掛けが効果的
・小魚の群れ(ベイト)が寄っている場所を狙う
要約
・金アジとは 「居着き型で脂が乗ったマアジ」 のこと
・魚種としては普通のアジだが、環境と回遊性の違いにより食味が別格
・銀色の回遊アジよりも 金色〜黄色がかった体色 を持つ
・冬季の南紀尺アジも金アジ化する傾向が強い
・釣れる時期は 冬(12〜2月)
・美味しさは 寒グレ以上と評価されることもある
Q1.金アジは普通のアジとどう違う?
A.魚種は同じマアジですが、回遊しない「居着き型」で脂が乗りやすく、美味しさが大きく異なります。
Q2.どの季節が一番脂が乗る?
A.冬(12〜2月)が最も多く、特に水温15〜18℃で最高潮になります。
Q3.金アジは南紀でも釣れる?
A.はい。黒潮影響と急深地形により岸近くで居着く大型個体が存在します。

