釣太郎では毎年アオリイカ飼育に挑戦!
11/22現在10杯近くのアオリイカが泳いでいます!
見に来てください!
アオリイカの飼育が難しい主な理由
アオリイカは非常にデリケートな生物であり、魚とは比べものにならないほど飼育が難しい種類です。
以下、その難易度が高い理由を釣り人視点と生物学的観点の両面から詳しく解説します。
・極端に水質変化に弱い
アオリイカはエラではなく「皮膚呼吸+漏斗(ろうと)によるジェット排水」で状態を維持しています。
水質が少し変化するだけでストレスを感じ、急激に弱ってしまいます。
わずかなアンモニア、塩分濃度の変化でも危険。
魚であれば許容される範囲でも、イカには致命的です。
・飼育下で墨を吐くと水質が一気に悪化する
ストレスを感じるとすぐ墨吐き。
水槽内に墨が充満し、水中の酸素量が急低下。
酸欠+墨による身体表面の呼吸阻害が起こり、短時間で衰弱します。
墨は強い粘性を持つため、ろ過機でも取りきれず、結果的に死因となるケースが多いです。
・共食いをする(特にサイズ差がある場合)
水槽内で複数飼育すると、体格差のある個体が弱い個体を襲います。
釣太郎水槽でも、小さい新子が瞬時に大型個体にやられることがあります。
アジが泳いでいても無視し、弱ったアオリイカだけを狙って攻撃します。
自然界では、弱い者から淘汰される本能が強く、狭い水槽では逃げ場がありません。
・十分な泳ぐスペースが必要(急加速による自傷)
アオリイカはジェット噴射で高速移動するため、水槽が狭いと壁や底面に激突します。
外套膜(胴体)が裂けることもあり、その場合ほぼ回復しません。
特に水槽が四角形だと、角で衝突し致命傷を負いやすいです。
・エサに強いこだわりがある(弱ったアジは無視する)
活きアジでも弱っていれば興味を示さず、完璧に元気な個体しか捕食しない傾向が強いです。
アジが背中から沈んで泳ぐ形だと食わない。
頭が浮くように泳いで初めて捕食スイッチが入ります。
水槽で常時その状態を維持するのは非常に難しいです。
・水温変化に極端に弱い(23℃以下で活動低下)
水温が1~2℃下がっただけでも、急激に弱るケースがあります。
黒潮が外れたタイミングなど、自然下では回復可能ですが、水槽では逃げ場が無いため死亡につながりやすいです。
・体構造が柔らかく治癒能力が低い
外套膜はほとんど筋肉だけで構成されており、損傷しても修復がほぼできません。
魚のように骨構造がないため、一度ダメージを受けると一気に弱ります。
・非常にストレスに弱い(人の目線すら感じる)
目が異常に発達しており、人が近づいただけで体色を変化。
体色変化は感情変化と密接に関係しているため、頻繁に色変化している場合はストレス状態です。
人影 → 色変化 → 墨 → 酸欠 → 死亡、というパターンが水槽内で多発します。
まとめ
アオリイカの飼育が難しい最大の理由は、
「極端なストレス耐性の低さ」
「水質と水温変化への敏感さ」
「墨による急死リスク」
「共食い・自傷・エサ選り好み」
「生態的に水槽飼育向きではない構造」
という5つに集約されます。
釣太郎で展示飼育していても、
状態維持には相当な注意と水質管理が必要で、
専門的な設備と経験がないと長期飼育はほぼ不可能です。

