なぜ魚の血抜きは3分以内なのか?

魚を締めるとき
「血抜きは3分以内にやらないとダメ」
とよく言われます。

これはただの目安ではなく
魚の美味しさと鮮度を守るための科学的根拠があります。


血抜きのタイミングが命を分ける理由

・魚は死後すぐに血液が固まり始める
・3分を過ぎると血管内で血が凝固しやすくなる
・固まった血は身の中に残り、臭みの原因になる
・血が腐りやすい=鮮度劣化が一気に進む
・ATP(旨味成分の元)が減少し、美味しさが落ちる

つまり
「血が固まり始める前に外へ流しきること」
これが3分以内に行うべき最大の理由です。


さらに詳しく(科学的視点)

・魚が死ぬと筋肉内でカルシウムが放出され
 「死後硬直」が始まる
・同時に血液中の酵素が働き
 血液が凝固に向かう
・この反応が始まるのが死後約3分前後
・ここまでに血抜きを済ませると
 血が水分で流れやすく
 きれいに抜ける


3分を過ぎるとどうなる?

・血管が収縮し、血が流れにくくなる
・血が身の中に残る
・死後硬直が早く進み
 締めても身が硬くなる
・さらに、血の酸化によって臭みが出る
・刺身にしたとき「鉄っぽい味」がすることも


魚の種類別で比較

魚種 血抜きできる猶予時間 備考
青物(ブリ・カンパチなど) 2〜3分 血量が多く酸化しやすい
アオリイカ そもそも血液が無い ※血抜き不要
白身魚(タイ・ヒラメなど) 約3分 比較的猶予あり
サバ・イワシなど回遊魚 1〜2分 腐敗が非常に早い
大型魚 3〜5分が目安 ただし処理に時間がかかる

正しい血抜きの流れ(釣り人視点)

① 釣れたら即締める(脳締め or 神経締め)
② エラの付け根 or 尾ビレを切る
③ 海水氷に入れて血が抜ける状態にする
④ 必ず3分以内に開始すること

ここで重要なのは
**氷水が真水ではなく「海水氷」であること」
真水だと浸透圧の影響で身が締まりすぎ、鮮度が落ちます。


3分以内血抜きのメリットまとめ

・血の臭みがゼロに近くなる
・死後硬直が遅く始まり、熟成しやすい
・刺身にした時、色がきれい
・保冷状態が安定=持ち帰りに強い
・美味しい期間(賞味期限)が延びる
・プロの料理店レベルの品質に近づく


結論

血抜きは3分以内に行わないと、
血が凝固し、鮮度と味が大きく落ちる。

釣った魚を美味しく食べるには

・即締め
・即血抜き
・即海水氷冷却

この「3つの即」が非常に重要です。

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