人間を含む多くの陸上動物の血が赤いのは、
血液中に「ヘモグロビン(鉄を含む色素タンパク質)」が存在するためです。
鉄が酸素と結びついた際、鮮紅色に見えるため、私たちの血は赤くなります。
・しかし
・エビやカニなど甲殻類の血液には
・鉄ではなく「銅(Cu)」が使われています。
この違いが、色の差となって現れます。
🔬 甲殻類の血液色素は「ヘモシアニン」
・エビの血液に含まれる主成分は
・**ヘモシアニン(Hemocyanin)**と呼ばれる呼吸色素です。
・鉄を含むヘモグロビンではなく
・銅を含むヘモシアニンで酸素を運搬します。
🌊 ヘモシアニンの性質
・酸素を含んでいない状態 → 無色または薄青色
・酸素と結合した状態 → 青色
そのため、エビが生きているときの血液は
ほぼ透明〜淡い青色をしています。
🔥 なぜ加熱すると赤くなるの?
・茹でたエビが赤くなるのは血液の影響ではありません。
・殻に含まれる「アスタキサンチン」という赤橙色の色素が原因です。
・普段はタンパク質に隠れて見えませんが
・加熱によりタンパク質が壊れ、アスタキサンチンが露出 → 赤くなります。
血ではなく「殻の色素が変化」しているだけです。
🧠 なぜ銅ベースの血液なのか?
・甲殻類は冷たい海中など、低酸素環境で活動することが多いです。
・銅を使ったヘモシアニンは
低温・低酸素下でも酸素を運ぶ能力が高く
海中で活動するエビに適した仕組みです。
🐟 魚(タイやアオリイカなど)との違い
・魚は人間と同じ「ヘモグロビン(鉄)」を使い赤い血
・イカやタコもエビと同じく「ヘモシアニン(銅)」で青色の血
・つまり
→ エビ・カニ・イカ・タコは“青っぽい血”
→ 魚・人間・哺乳類は“赤い血”
📌 まとめ
・エビの血は赤くない
・理由は「鉄ではなく銅を使って酸素を運んでいる」から
・血液色素は「ヘモシアニン」
・酸素が少ない海中での活動に適した仕組み
・加熱して赤く見えるのは「殻の色素アスタキサンチンの変化であり、血とは無関係」
🪤 釣りや鮮度管理の視点で補足
・生きたエビの体液が透明に近いのは「青色の血液(ヘモシアニン)」が影響
・弱ってくると血液成分が変化し動きが鈍くなるため、活き餌用エビの選別でも「透明感」は重要
・特にヤエン釣りなどでは、弱ったエビはアオリイカの反応が落ちることが知られています
・鮮度面では魚とは異なる血液構造のため、死後の色変化(赤変)は少ない

