低気圧のときに魚が釣れやすくなるのは、
気圧・水中酸素・光量・気温など、環境変化が魚の行動を活発化させるためです。
主な理由をわかりやすく解説します。
① 水圧の変化で魚の浮袋が調整しにくくなる
魚は「浮袋」で浮力を調整していますが、気圧が下がると外圧が減るため、
浮袋が膨張して浮きやすくなります。
深場に潜ろうとする動きが強くなり、上下移動が活発化します。
このとき、エサを探す行動も増え、結果的に釣れやすくなります。
② 酸素量の変化による行動活発化
低気圧にともなって風や波が強くなり、水面が撹拌(かくはん)されます。
その結果、酸素が海水中に多く取り込まれ、
魚が呼吸しやすくなり、活性(エサを食べる意欲)が上がるのです。
③ 光量の変化で警戒心が薄れる
曇りや雨が多い低気圧時は、海中が暗くなります。
魚の警戒心が薄れ、人影や仕掛けを見抜きにくくなり、
昼間でも釣れやすくなる傾向があります。
特に目の良いアオリイカやメバルなどに効果的です。
④ 水温・気温の変化でプランクトンが活性化
低気圧が近づくと風や雨によって水がかき混ぜられ、
表層の栄養分が広がり、プランクトンが活発になります。
それを食べる小魚が動き出し、
さらにそれを追う大型魚(青物やイカ)も活動的になるという食物連鎖効果が生じます。
⑤ 前線通過前の「荒食い」タイム
低気圧が接近する直前、魚は本能的に「荒天前に食っておこう」と反応します。
これは気圧や電磁的な変化を感知して起こる行動で、
特に前日~当日朝に爆釣するパターンが多いです。
⑥ 注意点:通過後は一時的に食いが止まる
低気圧が通過して急に高気圧になると、
気圧上昇によって浮袋が縮み、魚は深場に沈みます。
このため一時的に**食い渋り(釣れない時間)**が発生します。
再び安定すると活性が戻ります。
まとめ
低気圧時に魚が釣れやすいのは、
・浮袋の変化による動きの活発化
・酸素量増加による活動促進
・光量減少による警戒心の低下
・プランクトン連鎖によるエサ行動の活発化
・本能的な「荒食い」反応
といった複合的要因が重なるためです。


