
同じアオリイカを狙う釣りでも、「エギング」と「ヤエン」では攻める場所の考え方がまったく違うのが特徴です。
以下で、初心者にも分かりやすく整理します。
🎯 1.基本の違い
| 釣法 | 主な狙い方 | 攻めの特徴 |
|---|---|---|
| エギング | 自分で動かしてアオリイカに抱かせる能動的釣り | 回遊・探索型(広範囲をテンポ良く探る) |
| ヤエン | 活アジを泳がせてアオリイカを待ち受ける受動的釣り | 待ち伏せ・定点型(アオリイカを引き寄せて食わせる) |
🌊 2.エギングで攻める場所
エギングは「移動して探す釣り」。
アオリイカがエサを求めて回遊するルート上を狙います。
よく狙うポイント
・潮通しの良い岬先端や地磯の張り出し部
・砂地と岩礁が混じる「ハイブリッド底」
・テトラの切れ目、港内出口付近
・ベイト(アジ・イワシ)が見える場所
攻め方の考え方
・広範囲にキャストして、テンポ良く移動(ランガン)
・水深変化や潮目を重点的にチェック
・潮が効く「流れのヨレ」や「ブレイクライン」に集中
➡ アオリイカが通りそうな道筋を先読みして攻めるのがコツです。
🪶 3.ヤエンで攻める場所
ヤエンは「待ちの釣り」。
アジを泳がせてアオリイカを寄せる・食わせるため、
イカが居着きやすい地形や潜み場を重視します。
よく狙うポイント
・岩と砂の境目(アオリイカの待ち伏せポイント)
・沈み根の際(アジが止まりやすくイカが狙いやすい)
・堤防の先端や外向きテトラの根本
・磯のワンド(アジが逃げ回れて、イカが襲いやすい)
・夜は港内の常夜灯周り(小魚が集まる)
攻め方の考え方
・アジが泳ぎ回れる範囲を確保(根掛かりしにくい底)
・風向きと潮流を読んでアジが自然に泳ぐ方向へ投入
・アタリが出るまでじっくり待つ忍耐型
➡ イカが隠れられる場所+アジが止まる地形が最強の組み合わせ。
⚖️ 4.まとめ:攻める場所の対比
| 観点 | エギング | ヤエン |
|---|---|---|
| アプローチ | 回遊ルートを探す | 居着き場に寄せる |
| ポイント選び | 流れがある場所・岬先端 | 隠れ場・岩と砂の境 |
| 動き | 自分が動く(ランガン) | アジを泳がせて待つ |
| 有効な時間 | 朝夕マズメ中心 | 昼夜問わず長時間勝負 |
| 向いている地形 | 変化のある地形・潮通し良好 | 根掛かりしにくいワンドや沈み根際 |
💡 5.釣り分けの実践アドバイス
・「アオリイカを探したい」→ エギングで広範囲にランガン
・「アオリイカが居る確信がある」→ ヤエンでじっくり勝負
・両方やるなら「まずエギで探し、気配があればヤエン投入」が最強。

