命を守るライフジャケット

実は、釣り中の落水事故の多くは足場の良い堤防や桟橋で起きています。
ライフジャケットは、万が一のときに命をつなぐ最も確実な道具
ベテランも初心者も、釣りをするなら必ず着用してほしい装備です。

なぜライフジャケットが重要なのか

落水は「予想できない」タイミングで起こる

釣り中は足元に集中しており、ちょっとした体勢の崩れや風、波でバランスを崩すことがあります。
特に子どもや女性は体重が軽く、海に引き込まれるように落ちてしまうケースも。
釣り堀の桟橋は安定して見えますが、濡れていると非常に滑りやすいのです。

泳げる人でも助からないことがある

海水は重く、釣り服や靴を着たままでは浮きません。
体力が奪われ、わずか数分で沈んでしまうこともあります。
ライフジャケットがあれば浮力が確保され、救助までの時間を稼げるのです。


海上釣り堀でのライフジャケット着用率

実際の釣り堀では、全員着用を義務付けている施設が約8割
特に子どもには無料貸出を行うところも多く、「命を守る装備」として定着しています。

しかし、中には「写真を撮るから外した」「邪魔だから着けない」という人も。
一瞬の油断が、取り返しのつかない結果につながることを忘れてはいけません。


釣り堀でよくある事故例

  • 子どもが足元の魚を覗き込み、前のめりに転落。

  • 大人が釣竿を振り抜くときに足を滑らせ、海へ落下。

  • 桟橋といけすの間に足を取られ、転落。

これらはいずれも平穏な状況で突然発生しています。
「まさか自分が」は、釣り事故の共通点です。


おすすめのライフジャケット選び方

タイプ 特徴 おすすめシーン
固型式 浮力材入りで常に浮く 子ども・初心者向け
自動膨張式 落水時に自動で膨らむ 大人・中上級者
手動膨張式 自分で引き手を引くタイプ 船釣り・ベテラン向け

子どもには**固型式(ベストタイプ)**が断然おすすめ。
水遊び感覚で着せられ、常に浮力を確保できます。


命を守るための「3つの基本」

  1. 釣りを始める前に必ず着用すること
    桟橋や堤防に立った瞬間からが“釣り”。準備中の転落が最も多い。

  2. サイズの合ったものを選ぶこと
    大きすぎると抜け、小さすぎると浮力が不安定になります。

  3. 定期的に点検すること
    自動膨張式はボンベの期限をチェック。固型式は破れがないか確認。


ライフジャケットがあれば守れる未来

万一落ちても、浮いていれば救助を待てます。
親子で釣りを楽しむなら、「安全のために着る」が当たり前に。
釣りの思い出は「笑顔で帰る」ことまでがセットです。


要約

・釣り堀でも落水事故は起こる
・ライフジャケットは「万が一」を防ぐ唯一の装備
・子どもだけでなく、大人も必ず着用
・命を守ることが、釣りを長く楽しむ第一歩

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