最初に
ウキ釣りやヤエン釣りをしていて、
「浅いタナでは全く反応がないのに、深く沈めた途端にアタリが来た」
という経験をした人は多いと思います。
なぜアジを深く沈めると、急にアオリイカが反応するのか。
これはアオリイカの生態と水中環境が密接に関係しています。
🦑アオリイカの視覚は優秀でも「見えすぎる」ことが弱点
アオリイカは驚くほど視力が良く、
夜間でも微かな光を感知できます。
しかしその分、明るい浅場では逆に警戒心が強くなる傾向があります。
つまり、浅い場所では光が多く、影や仕掛け・ウキのシルエットを見抜かれてしまう。
アジが泳いでいても、アオリイカが「不自然」と判断して近寄らないのです。
🌊深場は“警戒心が解ける”安心ゾーン
水深3〜5mを超えると、
太陽光が減少し、水の濁りも手伝って視界がやや暗くなります。
この環境下では、アオリイカが獲物を襲いやすくなるのです。
さらに深場は水温や流れが安定しており、
小魚も溜まりやすい。
アオリイカはその群れを狙って、待ち伏せしています。
🐟“中層”より“底付近”が有利な理由
特に秋から冬にかけては、
水温が下がるにつれてアオリイカが底付近に張り付く行動を取ります。
理由は単純で、底付近の方が水温が安定しているためです。
このため、アジを浅い層で泳がせていても気づかれず、
底ギリギリに沈めた瞬間、
待ち構えていたアオリイカが反応するのです。
💨潮の流れも「深いほうが安定」している
浅い層では風や波の影響を受けやすく、
アジが落ち着かず泳ぎが不自然になります。
一方、深場では潮がゆるやかで、
アジの動きが自然になるため、アオリイカが安心して近寄ります。
「潮が動いていない」と感じた時でも、
水深を2〜3m下げるだけで潮の層が変わり、アタリが出ることがあります。
🧭「タナを探る」ことがアオリイカ釣りの核心
釣果の差を生む最大のポイントは、タナの設定です。
特に秋〜冬のアオリイカは、水深の変化に敏感。
実践では、
-
まずは浅め(2〜3m)でスタート
-
反応がなければ1mずつ深く調整
-
アタリが出たタナをキープ
この手順を繰り返すことで、
釣果が安定しやすくなります。
🧪実際の釣太郎スタッフ実験結果
みなべ堺漁港での夜釣り実験(10月下旬・水温22℃)では、
・アジを2mタナ → 無反応
・4mタナ → 30分後にアタリ
・5mタナ → 連続ヒット
という結果に。
わずか2〜3mの違いで釣果が激変しました。
⚠️浅場で反応がないときは「深場で静かに」
浅場でアタリがない時ほど、
焦ってアジを動かしたり、場所を変えがちです。
しかし、多くの場合は「タナを下げるだけ」で状況が一変します。
特に、
-
風が弱い
-
潮が澄んでいる
-
月明かりが強い
といった条件のときは、
アオリイカが浅場を嫌う傾向が強まります。
🎯まとめ:アジを深く沈める=アオリイカの安心圏へ
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 視覚的警戒が減る | 光が少なく影が目立たない |
| 環境が安定している | 水温・潮流が一定で魚が集まりやすい |
| 自然な泳ぎになる | 浅場より落ち着いて泳ぐ |
| アオリイカの待ち伏せ位置 | 底付近で獲物を狙う個体が多い |
🧍釣太郎スタッフのアドバイス
アタリが出ないときは「深く沈めてみる」。
それだけで世界が変わる瞬間があります。
アオリイカ釣りは視覚の釣りではなく、
層(タナ)を読む釣りです。
「深場を制する者が秋イカを制す」──これが現場の実感です。
要約
・アオリイカは浅場の明るさや影を嫌う。
・深場は警戒心が薄く、捕食しやすい。
・水温・潮流が安定しており、アジの動きも自然。
・タナ調整が釣果を左右する最大のポイント。

