最初に
フカセ釣りでは、マキ餌(撒き餌)をどれくらい撒くかが釣果を大きく左右します。
しかし、初心者の多くが「たくさん撒けば魚が集まる」と考えがち。
実はこれは逆効果になることもあります。
この記事では、なぜ「撒きすぎ」が釣果を落とすのか、その理由と理想的な撒き方を詳しく解説します。
🧠なぜマキ餌を撒きすぎると釣れなくなるのか
魚が“満腹”になってしまう
マキ餌の最大の目的は、「魚を寄せること」。
しかし、量が多すぎると魚が撒き餌だけで満足してしまい、釣り人の仕掛けのオキアミを食べなくなることがあります。
特に水温が高い時期は魚の食欲が旺盛で、撒き餌だけで十分お腹が満たされてしまうことも。
いわば「お菓子を食べ過ぎてご飯が入らない」状態です。
魚が広範囲に散ってしまう
一度に大量のマキ餌を撒くと、潮流に乗ってエサが広範囲に流れます。
これによって魚があちこちに分散してしまい、狙いのタナやポイントがぼやけます。
フカセ釣りでは「魚を足止めする」ことが重要。
ポイントを固定するためには、狭い範囲に少しずつ撒くのが鉄則です。
大型魚が寄りにくくなる
マキ餌を撒きすぎると、小魚が大量に集まり、コッパグレやスズメダイの乱舞状態になります。
その結果、大型のグレやチヌが近寄れなくなることも。
魚の世界でも“餌場の騒音”が苦手な個体は多く、警戒して沖へ下がる傾向があります。
魚が学習してしまう
釣り場に通う常連の魚たちは、人間の行動パターンを学んでいます。
短時間に何度もマキ餌が落ちてくると、
「この匂い=釣り人の気配」と結びついて、警戒して寄らなくなるケースもあります。
特に透明度が高い南紀の海では、撒き方一つで魚の反応が変わります。
🌊理想的なマキ餌の撒き方
① リズムを一定に保つ
フカセ釣りのマキ餌は「リズム」が命。
潮の流れに合わせて10〜20秒ごとに少量ずつ撒くのが理想です。
リズムを一定にすると、魚が「またエサが来る」と学習して、同じ場所に集まりやすくなります。
② 撒く位置は“ウキの流れる先”
撒き餌をウキの真下に落とすと、仕掛けが追いつきません。
潮流を読み、ウキが流れる数メートル先に先回りして撒くのがコツ。
エサと仕掛けを自然に同調させることで、違和感なく食わせられます。
③ 状況に合わせて「量」を調整
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潮が速い → 多めに
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潮が緩い → 少なめに
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魚が見える → 粒を小さく
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当たりが減った → 一時的に止めて様子を見る
このように、潮・魚影・反応を観察しながら撒き量を変えることが重要です。
🐟ベテラン釣り師がやっている撒き方の共通点
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小さく・こまめに撒く
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魚の反応を見ながら間隔を調整する
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撒くたびに「次の潮の動き」を読む
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同じポイントに魚を止め続ける意識を持つ
この4点を意識するだけで、釣果は劇的に変わります。
💬釣太郎スタッフからひと言
「たくさん撒く=釣れる」ではなく、
「必要な分だけ撒く=釣果を伸ばす」。
フカセ釣りは“量より質”の釣りです。
マキ餌の使い方ひとつで、同じ海・同じ時間でも釣果差が倍以上になることも。
これがフカセ釣りの奥深さであり、面白さでもあります。
要約
・マキ餌を撒きすぎると魚が満腹・分散・警戒して釣果が落ちる。
・理想は「少量をリズムよく・ウキの先に・潮に合わせて」。
・魚を“集める”ではなく“留める”意識が釣果アップのカギ。

