アオリイカは春が産卵期の代表格ですが、近年は年中産卵することが知られています。
にもかかわらず、秋に釣れるのはなぜか「新子ばかり」。
その理由を水温・成長速度・個体群構成から詳しく解説します。
最初に
春〜初夏に産卵するアオリイカ。
しかし近年は、黒潮の影響や海水温の上昇で一年中どこかで産卵が行われているとされています。
にもかかわらず、秋に釣れるのはほとんどが**新子(生後3〜4か月の若い個体)**です。
では、なぜ秋は大型個体が姿を消すのでしょうか?
その理由を、生態・水温・行動の3つの視点から詳しく見ていきます。
🌊 1.春産まれのアオリイカはすでに寿命を迎えている
アオリイカの寿命はおおむね1年。
春に生まれた個体は、夏にかけて急成長し、秋にはすでに産卵を終えて寿命を迎えます。
つまり、秋には春産まれの親イカはほぼ姿を消しているのです。
その結果、秋の沿岸域に残っているのは、夏以降に孵化した若い新子世代ばかりというわけです。
☀️ 2.秋は「第二世代」の成長途中
近年の高水温傾向により、南紀をはじめとする温暖地域では、初夏〜真夏にも産卵が確認されています。
この時期に孵化した個体が、9〜11月にかけて300〜600g前後に成長し、
私たち釣り人が秋に狙う「新子」として姿を現すのです。
つまり秋の新子は「夏に生まれた第二世代」。
これらが翌春に1〜2kg級へと成長し、産卵親イカになるというリレー構造です。
🧬 3.大型は沖合や深場へ移動している
「秋に大型が釣れない=いない」とは限りません。
春産まれの一部の個体や成長の早い群れは、水温変化に敏感に反応して沖へ移動します。
秋口の南紀沿岸は表層水温が25℃前後から徐々に下がり始めますが、
沖合や深場では安定しているため、大型は沿岸を離れて深場や外洋寄りに回遊している可能性が高いのです。
そのため、陸っぱりで釣れるのはまだ岸近くに残る新子群が中心になります。
🌡️ 4.秋のアオリイカは活発だが臆病
秋の新子は警戒心が強く、動きが速いのが特徴。
成長途上で体が小さい分、天敵(カマス・ブリ・ヒラメなど)から逃げる本能が強く、
**エギに対しても「抱き切らない」「追うだけ」**という行動が目立ちます。
だからこそ、秋のエギングでは以下のような対策が効果的です。
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シャロータイプのエギで広範囲を手早く探る
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カラーはナチュラル系(オリーブ・グリーン・ムラムラチェリー)
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ジャークは控えめ、テンションフォールを多用
🧊 5.釣った新子も“冷却”で味が変わる
秋のアオリイカは身が柔らかく、鮮度劣化が早いのが難点。
釣り上げたらすぐに海水氷で冷却することがポイントです。
真水氷では細胞が壊れやすく、透明な身が白濁してしまいます。
一方、**釣太郎の海水氷(3kg 400円)**なら、浸透圧が保たれたまま冷却でき、身の甘みと透明感をキープできます。
🌕 まとめ
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春産まれの親イカは秋には寿命を迎えて姿を消す
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秋に釣れるのは「夏産まれの第二世代」=新子中心
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大型個体は沖へ移動しており、岸近くには少ない
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新子は臆病で素早いため、繊細な誘いがカギ
秋は数釣りと手軽さを楽しむ季節。
この時期にしっかりと技術を磨き、春の大型シーズンに備えるのが、上級者への近道です。
🧩要約(要約/CTA)
秋はアオリイカの“世代交代期”。
釣れるサイズは小さくても、生命力にあふれた新子の季節です。
海水氷を使って鮮度を保ち、秋の味覚を最高の状態で楽しみましょう。

