アオリイカの「反射」と「捕食」を知る!エギと活きアジで反応が全く違う理由を全釣り師へ徹底解説

「今日はエギングには全く反応しないのに、隣のヤエン師(活きアジ)には連続ヒットしている…」

「逆に、活きアジには見向きもしないイカが、エギの派手な動きには一撃で抱いてきた…」

アオリイカ釣りをしていると、こんな「矛盾」した状況に出会ったことはありませんか?

なぜ、同じアオリイカなのに、エギと活きアジでこれほどまでに反応が違うのでしょうか。

その答えは、アオリイカがエギとアジに対して起こす「反応の種類」が、根本的に全く異なるからです。

この記事では、エギンガー、ヤエン師、ウキ釣り師、すべてのアオリイカアングラーが知って

おくべき**「反射反応(リアクション)」「捕食反応(フィーディング)」**の決定的な違いを、徹底解説します。

1. エギへの反応は「反射(リアクション)」である

まず、エギングの核心です。

アオリイカがエギに抱きつく時、その多くは「お腹が空いたから食べよう」という食欲ではなく、

「目の前で動く異物を排除・威嚇する」または「逃げ惑う何かに本能的に反応する」という

「反射(リアクション)」です。

なぜ「反射」なのか?

エギングの基本動作は、ロッドを激しく操作する「シャクリ(ダート)」です。

この動きによって、エギは水中を左右に、あるいは上下に激しく逃げ惑うように動きます。

この動きが、アオリイカの本能的なスイッチを入れます。

  1. 縄張りへの侵入者(威嚇):「自分のテリトリーに変な奴が入ってきた!追い払え!」
  2. 逃げるものへの反応(本能):「何かが逃げている!捕まえなければ!」

特に、好奇心旺盛な若い個体(秋イカ)や、活性が非常に高いマズメ時の個体は、この反射反応が顕著です。

彼らにとってエギは「食べ物」である以前に、「動く標的」なのです。

エギンガーが知るべきこと

  • 「メリハリ」が命:激しくシャクって「反射」を誘い、フォール(沈下)で「抱く間」を作る。この緩急の差が、反射を誘発する最大のキモです。
  • 「見切られる」の正体:アオリイカに「偽物だ」とバレているのではなく、動きが単調すぎて「反射スイッチ」を入れられずにいるケースが多々あります。
  • アピール力とスレ:派手な動きや色は、遠くのイカにアピールできますが、反射的な反応が鈍い低活性のイカや、スレたイカには見切られやすくなります。

2. 活きアジへの反応は「捕食(フィーディング)」である

次に、ヤエン釣りやウキ釣り(泳がせ釣り)の核心です。

アオリイカが活きたアジに抱きつく時、それは「お腹を満たすための、本物の獲物」として

認識した「捕食(フィーディング)」反応です。

なぜ「捕食」なのか?

活きアジは、エギとは違い「本物の餌」です。

アオリイカは、アジが放つ微弱な「波動(側線で感じる水の動き)」や「匂い」、

そして何より「自然な(あるいは弱った)泳ぎ方」を感知します。

  1. 確実な獲物として認識:「これは間違いなく自分の食べ物だ」と認識します。
  2. 慎重な追尾:エギのように反射的に飛びつくのではなく、ゆっくりとアジの後ろにつき、確実に仕留められるタイミング(間合い)を慎重に測ります。
  3. 弱った個体を狙う本能:元気すぎるアジよりも、少し弱って泳ぎが不安定になったアジ(=捕食しやすい獲物)に、より強く反応する傾向があります。

ヤエン・ウキ釣り師が知るべきこと

  • 「アジの自然さ」が命:アジをいかに弱らせず、元気に(あるいは自然に弱って)泳がせるかが釣果を左右します。
  • 低活性・大型イカに強い:エギの「反射」では口を使わないスレた大型個体(特に春イカ)や、水温低下で活性が低いイカも、「本物の餌」の持つ「捕食」へのアピール力には抗えません。
  • 「待つ」ことの重要性:「捕食」は反射と違い、非常に慎重な行動です。アタリがあっても、イカが安心してアジを食べ始めるまでじっくり待つ(特にヤエン)必要があります。

【徹底比較】「反射」と「捕食」はここまで違う!

エギ(反射)と活きアジ(捕食)の違いを一覧表にまとめました。

比較項目 エギへの反応(反射) 活きアジへの反応(捕食)
反応の種類 反射(リアクション) 捕食(フィーディング)
イカの動機 好奇心、威嚇、本能 空腹、栄養補給
アタックの仕方 速い、衝動的、躊躇が少ない 遅い、慎重、追尾する
アピール要素 視覚(動きの速さ、色、形) 嗅覚、波動、自然な動き
有効な状況 高活性、マズメ、秋イカ(数釣り) 低活性、スレ、春イカ(大型狙い)
釣りのキーワード メリハリ、テンポ、アピール 自然、泳がせ方、待ち

まとめ:イカの「機嫌」に合わせて、攻め方を変えよ

エギング、ヤエン、ウキ釣り。

これらはすべてアオリイカを釣る方法ですが、イカにアプローチする「本能」が全く違います。

  • エギンガーへあなたはイカの「反射神経」を刺激するゲームをしています。いかに本能を刺激する「動き」を演出し、衝動的に抱かせるかが勝負です。
  • ヤエン・ウキ釣り師へあなたはイカの「食欲」に訴えかける釣りをしています。いかに「本物の餌」の魅力を引き出し、イカに安心して抱かせるかが勝負です。

「なぜ今日はエギ(アジ)に反応しないのか?」

その答えは、フィールドの状況(ベイトの有無、水温、イカの活性)が、アオリイカの「反射」

と「捕食」のどちらのスイッチが入りやすい状況か、という点に隠されています。

自分の釣りがどちらの反応を狙ったものなのかを深く理解することで、アオリイカへのアプローチ

はさらに奥深くなるはずです。

アオリイカ、エギは動くものに対する反射反応、アジは捕食反応。釣太郎

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