しかし、現時点で分かっている知見や推論を元に、考え得る範囲・メカニズム・
釣り人が知っておくべきポイントを整理します。
現時点での知見
・墨と警戒反応
アオリイカは墨を吐くことで、敵からの視覚的・化学的な“逃避シグナル”を出していると考えられています。
例えば、釣り用解説記事では「墨が吐かれた後、群れ全体が警戒的になる」旨が言及されています。 Shimano Fish+2ポイント+2
また、墨そのものには視覚的な遮蔽(視界を遮る)だけでなく、化学的・嗅覚的な刺激がある可能性も指摘されています。 Shimano Fish+1
・嗅覚・化学感覚の限界
一方で、アオリイカの個体が 長距離で匂いだけを頼りに仲間を察知するという裏付けは少なく、
ある解説では「数メートル程度の範囲で匂いを感知できると考えられる」ようだと述べられています。 釣太郎ブログ
推論:何メートル範囲か?
実証データがないため、以下は“可能性として考えられる範囲”です。
視覚的反応範囲
墨を吐いた直後であれば、墨の“煙幕”・“色の変化”・“視界遮断”といった視覚的刺激が仲間に届く可能性があります。
海中視界(透明度)にもよりますが、例えば数メートル〜十数メートル程度なら仲間がそれを視認して反応する可能性があります。
化学的・嗅覚的反応範囲
化学刺激(墨に含まれる化合物やその溶出物)で仲間が反応する可能性もありますが、イカ類の化学受容器は魚類ほど発達していないという解説があります。 Shimano Fish+1
そのため、数 メートル(例えば1〜5 m)程度が“化学感知可能な範囲”として考えられます。
環境条件による変動
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水温・塩分・流れ・透明度などが墨の拡散・視認範囲・化学拡散範囲に大きく影響します。
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群れの密度・個体間距離・岩礁・藻場などの構造も影響します。
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したがって「メートル数」は固定ではなく、環境によって“短く”も“やや長く”もなりえます。
釣り人が知るべきポイント
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エギングでアオリイカを狙う際、「墨を吐いたらその付近の個体は警戒している」と考え、そのエリアから一旦離れて再度誘うのが鉄則です。
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墨跡が視界に入ったら、数メートル範囲内と思って動きを慎重に。その近くに他のイカが潜んでいて、誘いを掛けるチャンスでもあります。
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匂いや墨の化学刺激だけで大きな群れを一斉に誘導するというより、視覚+触覚(触腕・振動)で誘う方が効果的と考えられています。 Shimano Fish
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透明度が高く、流れが穏やかな状況では、墨の視界遮断効果が長く残るため“反応範囲”が広まる可能性があります。逆に、濁り・流れ強・藻場多の環境では範囲は短くなりがちです。


