秋の風物詩、カマス釣り。
数釣りが楽しめて、食べても美味しい人気のターゲットですが、持ち帰って食べてみたら
「あれ?なんだか水っぽい…」
「思ったより旨味がない…」なんて経験はありませんか?
その原因、もしかしたら魚の締め方と持ち帰り方にあるかもしれません。
実は、釣った直後のほんのひと手間で、カマスの味は驚くほど変わります。
今回は、誰でも簡単に実践できて、カマスの旨味を最大限に引き出す「海水氷で冷却」
の具体的な方法と、その驚くべき効果について徹底解説します。
次の釣行から、あなたのクーラーボックスが「最高の鮮度を保つ魔法の箱」に変わりますよ。
なぜ「真水」ではなく「海水氷」なのか?浸透圧が味の決め手!
釣った魚を冷やすとき、ペットボトル氷やコンビニの板氷をそのままクーラーボックスに入れていませんか?
もちろん、それでも冷やすことはできますが、魚の旨味を最大限に保つなら**「海水氷」**が断然おすすめです。
その理由は**「浸透圧」**にあります。
- 真水の場合: 魚の細胞内の塩分濃度よりも真水の塩分濃度が低いため、浸透圧の働きで魚の細胞内に水分が入り込み、逆に旨味成分であるアミノ酸などが外へ逃げ出してしまいます。これが、身が水っぽくなる原因です。
- 海水氷の場合: 魚の体液とほぼ同じ塩分濃度の海水を使うことで、浸透圧の差がほとんどなくなります。そのため、旨味成分が流出するのを防ぎ、身の締まりを保ったまま冷却することができるのです。
ポイント 海水氷で冷却することで、魚の身が水っぽくなるのを防ぎ、
本来の旨味をしっかりと閉じ込めることができます。
鮮度を保つための下処理:締め方と血抜き
海水氷に入れる前に、適切な下処理を行うことで、さらに味に差が出ます。
- 締める: 釣れたカマスは、まずエラからナイフやハサミを入れて、背骨の下を通っている動脈を断ち切ります。もしくは、眉間をナイフで突いて脳を破壊する「脳締め」も有効です。こうすることで、魚が暴れて身が傷むのを防ぎます。
- 血抜き: 海水を汲んだバケツにカマスを入れ、エラや尾の付け根から血をしっかりと抜きます。血抜きをすることで、生臭さがなくなり、透明感のある美しい身になります。
帰宅後の処理とおすすめの食べ方
帰宅後も素早い処理が肝心です。
- クーラーボックスからカマスを取り出し、真水で軽く洗ってからキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
- ウロコ、エラ、内臓を取り除き、再度きれいに水気を拭き取ります。
- すぐに食べない場合は、1匹ずつキッチンペーパーやラップで包み、冷蔵庫で保存します。
適切に処理されたカマスは、まさに絶品。新鮮だからこそ味わえる食べ方をぜひお試しください。
- 炙り刺し: 三枚におろして皮目をバーナーで軽く炙れば、香ばしい皮と上品な脂の旨味が口いっぱいに広がります。
- 塩焼き: シンプルながら、カマスの味を最も堪能できる食べ方。ふっくらとした身は格別です。
- 一夜干し: 少し手間はかかりますが、旨味が凝縮され、保存性も高まります。
まとめ:ひと手間で釣りの楽しみが倍増!
今回は、釣ったカマスを格段に美味しくするための「海水氷で冷却」についてご紹介しました。

