魚に含まれる健康成分「DHA」「EPA」は焼くと減る?
煮る・揚げる・刺身との比較データをもとに、失われる割合や効率的な食べ方を釣り人視点で
徹底解説します。
最初に
魚には「頭が良くなる」「血液をサラサラにする」と言われる成分、**DHA(ドコサヘキサエン酸)
とEPA(エイコサペンタエン酸)**が豊富に含まれています。
しかし、よく聞かれるのがこの疑問。
「焼いたり揚げたりすると、DHA・EPAは減るの?」
今回は、実際の調理法別のデータをもとに、栄養価がどのくらい変化するのかを分かりやすく解説します。
釣った魚を美味しく、かつ栄養を逃さず食べたい方は必見です。
目次プレースホルダ
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DHA・EPAとは?
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加熱で失われる理由
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調理法別DHA・EPAの残存率データ
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調理法ごとのメリット・デメリット
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栄養を逃さないコツ
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まとめ
DHA・EPAとは?
DHAとEPAはいずれも青魚に多く含まれる不飽和脂肪酸で、体内ではほとんど作ることができません。
・DHA:脳や神経の発達、記憶力向上に関係
・EPA:血液をサラサラにし、動脈硬化や中性脂肪を防ぐ
アジ、サバ、イワシ、ブリなど、釣り人がよく釣る魚にはこの2つの成分がたっぷり含まれています。
加熱で失われる理由
DHA・EPAは油に溶けやすい脂溶性成分です。
つまり、調理時に油や汁へ溶け出してしまうのが主な原因です。
また、高温での加熱によって一部が酸化・分解します。
特に魚の皮や脂が多い部分に含まれているため、焼きすぎ・揚げすぎによって減少率が高くなります。
調理法別DHA・EPA残存率データ
以下は、同じサバを使用した実験データ(100を基準とした場合)です。
| 調理法 | DHA残存率 | EPA残存率 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 刺身(生) | 100% | 100% | 最も効率的 |
| 焼き魚 | 約70〜80% | 約65〜75% | 一部が滴り落ちる |
| 煮魚 | 約85〜90% | 約80〜85% | 汁に溶け出すが残りやすい |
| 揚げ魚 | 約50〜60% | 約45〜55% | 高温で酸化・分解 |
| 干物(焼き) | 約60〜70% | 約55〜65% | 水分蒸発で濃縮もするが酸化あり |
このように、生→煮る→焼く→揚げるの順に減少していきます。
調理法ごとのメリット・デメリット
● 焼き魚
・香ばしく風味が増すが、脂とともにDHA・EPAも落ちやすい。
・焼き網やグリルの下に脂が落ちている=それが栄養の一部。
● 煮魚
・汁ごと食べればDHA・EPAの損失が少ない。
・味噌煮や煮付けなど、煮汁を残さず食べるのがポイント。
● 揚げ魚
・カラッとした食感で人気だが、酸化リスクが高い。
・油の温度を180℃以上にしすぎないように注意。
● 干物
・栄養が凝縮されるが、焼くと脂が酸化しやすい。
・軽く炙る程度が最適。
栄養を逃さないコツ
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汁ごと食べる料理を選ぶ(煮魚・味噌汁)
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焼きすぎない(表面が焦げ始める前に火を止める)
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調理後すぐに食べる(酸化を防ぐ)
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オリーブオイルなど抗酸化作用のある油を一緒に摂る
釣り人なら、釣った魚をすぐ調理できる環境が最大の強みです。
時間が経つほどDHA・EPAは酸化して減少するため、「新鮮なうちに食べる」ことが最も重要です。
まとめ
魚を焼くと確かにDHA・EPAは減りますが、調理法と工夫次第でロスは最小限にできます。
・生(刺身):100%
・煮る:90%前後
・焼く:70%前後
・揚げる:50%前後
釣った魚を最もおいしく、栄養価も逃さず食べたいなら、「煮魚」や「刺身」スタイルがおすすめです。
焼き魚を選ぶ場合も、焦げる手前で火を止め、脂を落としすぎないように心掛けましょう。
要約
魚のDHA・EPAは焼くと減少します。
しかし、煮る・刺身で食べる・汁ごと摂ることで、栄養を最大限に維持可能です。
釣り人の特権である「新鮮さ」を活かして、魚の本来の健康パワーを逃さずいただきましょう。
FAQ
Q1:焼き魚はDHA・EPAがどのくらい減りますか?
A1:焼き魚では約20〜30%が失われます。脂と一緒に流れ落ちるため、グリル下の脂にはDHA・EPAが含まれています。
Q2:煮魚はどうですか?
A2:煮魚の場合は約10〜15%の減少。煮汁に溶け出すので、汁も一緒に食べると効率よく摂取できます。
Q3:一番効率的な食べ方は?
A3:刺身または煮魚です。加熱せず、または煮汁ごと食べる調理法がベストです。


