「アオリイカは朝マズメ・夕マズメか夜じゃないと釣れない…」 日中のエギングで、
そんな風に感じたことはありませんか?
確かに、太陽が高い晴天の日中は、アオリイカは深場に沈んでしまい、なかなか口を使ってくれません。
しかし、その常識を覆す絶好のコンディションがあります。それが**「曇りの日」**です。
なぜ曇りの日には、あれほど渋かった日中のアオリイカが釣れやすくなるのでしょうか。
その理由は、「光量が落ちてアオリイカの警戒心が薄れ、餌となるベイトを追って、
普段はいない浅場(シャロー)まで上がってくる」からです。
この記事では、この「曇りの日が釣れるメカニズム」を深掘りし、あなたの釣果を飛躍
させるための具体的な攻略法まで、徹底的に解説します。
なぜ曇りだと警戒心が薄れる?「光量」が鍵
アオリイカが日中に釣りにくい最大の理由は、その優れた視力と強い警戒心にあります。
特に、真上からの強い日差しを極端に嫌います。
晴天の日中:アオリイカは「隠れる」モード
晴れた日は、太陽光が海中深くまでストレートに届きます。
これにより、アオリイカは自分の影がくっきりと出てしまい、フィッシュイーターなどの
外敵から発見されやすくなります。
そのため、身の安全を確保しようと、岩陰や海藻の奥、そして光の届きにくい
「深場(ディープエリア)」へと移動し、じっと身を潜めてしまうのです。
これでは、なかなかエギに反応してくれません。
曇りの日:アオリイカは「捕食」モードへ
一方、空が雲で覆われると、太陽光は拡散されて柔らかい光になります。
海中に差し込む光の量が減り、海全体が薄暗くなることで、アオリイカは安心して行動できるようになります。
つまり、外敵から身を守る「隠れるモード」から、餌を探す「捕食モード」へとスイッチが切り替わるのです。
これが、曇りの日にアオリイカの活性が上がる一つ目の大きな理由です。
なぜ浅場に上がってくる?「ベイト」の動きが鍵
警戒心が薄れたアオリイカが、次に向かう先はどこでしょうか。
それが**「浅場(シャローエリア)」**です。その理由は、彼らの主食であるベイトフィッシュ(小魚)の動きにあります。
アジやイワシなどのベイトフィッシュも、実は強い日差しを嫌う傾向があります。
しかし、曇りの日は彼らも安心して浅いレンジを回遊し始めます。
- 曇天でベイトの活性が上がる
- ベイトが中層や浅場に浮いてくる
- そのベイトを狙って、お腹を空かせたアオリイカも浅場にやってくる
この食物連鎖のサイクルこそ、曇りの日にシャローエギングが成立する最大の理由です。
やる気のある高活性なアオリイカが、捕食のために浅場まで上がってくる。
エギンガーにとって、これ以上のチャンスはありません。
曇りの日を制する!実践的エギング攻略術
では、この絶好のチャンスをものにするためには、どうすれば良いのでしょうか。
具体的な釣り方のコツを紹介します。
1. 狙うべきポイント
迷わず**「浅場」**を狙いましょう。
特に、ベイトが溜まりやすい場所や、アオリイカが身を寄せやすい変化のある場所がおすすめです。
- 広大な藻場:海藻の上を丁寧に探るのが効果的です。
- 岬の先端や潮通しの良いワンド:ベイトが回遊してきやすい一級ポイントです。
- 点在するシモリ(根)の周り:変化を好むアオリイカが潜んでいる可能性があります。
普段なら見過ごしてしまうような浅いポイントにこそ、お宝が眠っています。
2. エギの選び方
光量が少ない曇りの日は、エギの存在をしっかりアオリイカに気づかせることが重要です。
ローライト(光量が少ない)な状況に強いカラーを中心に、いくつか種類を用意して
ローテーションさせましょう。
3. 誘い方のコツ
活性が高いとはいえ、無駄に警戒させるのは禁物です。**「丁寧」かつ「じっくり」**を心がけましょう。
- スローな誘い:激しくシャクるよりも、竿をフワッと持ち上げるようなソフトな誘いで、中層から表層を意識します。
- 長めのフォール:シャクった後、エギを沈ませる時間をいつもより長く取ります。やる気のあるイカは、ゆっくり沈んでいくエギにたまらず抱きついてきます。アタリはこのフォール中に集中します。
- 見せる時間を意識:潮の流れに乗せてエギを漂わせるなど、アオリイカがエギを発見し、抱きにくるための「間」を作ってあげることが釣果に繋がります。
まとめ
「曇りの日は、アオリイカの警戒心が薄れ、ベイトを追って浅場へ上がってくる」
このゴールデンタイムを逃す手はありません。
もし次の釣行が曇り予報なら、それは絶好のチャンスです。
いつものポイントだけでなく、勇気を持って浅場を攻めてみてください。
きっと、日中とは思えない素晴らしい釣果が待っているはずです。


