タチウオはなぜ釣るのが難しい?特殊な回遊パターンに秘密が!
タチウオ(太刀魚)は、ブリやカツオと同じく広範囲を移動する回遊魚ですが、
その回遊パターンは、多くの回遊魚とは一線を画すユニークな特徴を持っています。
一般的な回遊魚が「南北移動(季節回遊)」や「沿岸・沖合移動」を主とするのに対し、
タチウオは**「垂直方向の移動」**に最大の特徴があります。
ここでは、タチウオの特殊な回遊パターンとその特徴を解説します。
💡 特徴1:深海と表層を毎日往復する「日周垂直回遊」
タチウオの回遊で最も特徴的なのは、季節的な移動よりも、1日の中で行う垂直方向の移動です。
🦈 昼間は深場で「お休みモード」
日中、タチウオは水深100m以深の深場(底層)で、群れを成して比較的おとなしく過ごします。
この時間帯は「休止モード」や「隠密モード」に入っていると言えます。
🌙 夜になると浅場へ「フィーバータイム」
日没が近づき、夜になると、エサとなる小魚(カタクチイワシなど)を追って水深数メートル〜
数十メートルの**浅場(表層)へと一気に浮上します。
この時間帯が、最も捕食活動が活発になる「フィーバータイム」**であり、釣りで狙う絶好の
チャンスとなります。
このように、タチウオは毎日、深海と表層をエレベーターのように往復する「日周垂直回遊」
を行っているのです。
この行動は、夜行性でフィッシュイーター(魚食性)であるタチウオの生態に深く関係しています。
💡 特徴2:予測が難しい!移動する「タナ(層)」の変動
一般的な回遊魚は群れの動きを予測しやすい傾向がありますが、タチウオの回遊は非常に
予測が難しいとされます。
🎣 タナ(層)が頻繁に変わる!
タチウオは群れで回遊するため、一度釣れ始めると数釣りが期待できます。
しかし、彼らが捕食活動を行う**「タナ(遊泳層)」**は、水温や潮の流れ、
エサの状況によって短時間で大きく変動するのが特徴です。
- 他の回遊魚: ある程度決まった層(表層・底層)を回遊することが多い。
- タチウオ: 表層から水深400mまで幅広い層を使い分け、特定の層に留まる時間が短い場合がある。
この層の変動性の高さが、「今日は釣れたのに明日はさっぱり」という、
タチウオ釣りの難しさの一因となっています。
💡 特徴3:季節による回遊は「産卵」と「越冬」がメイン
日周垂直回遊がメインのタチウオですが、もちろん季節的な回遊も行います。
🥚 産卵期と接岸
春から夏にかけての産卵期には、沿岸部の浅場に大群で接岸してくる傾向があります。
これは、稚魚が成長しやすい環境を求めているためです。
堤防や波止からのタチウオ釣りが盛んになるのは、この時期の接岸回遊が大きな理由です。
❄️ 越冬のための深場への移動
水温が下がる冬には、より安定した水温を求めて再び**深場(沖合)**へと移動します。
結論:タチウオは「幽霊魚」!立体的な回遊を攻略すべし
タチウオの回遊は、水平方向の移動だけでなく、垂直方向の移動を常に意識する必要があります。
- 他の回遊魚との違い: 垂直な深浅移動が毎日起こり、遊泳層(タナ)の変動が激しい。
この予測の難しさから、一部の地域では「幽霊魚」と呼ばれることもあります。
タチウオ釣りを攻略するには、**時間帯(昼夜)とタナ(深浅)**を常に探り続ける、
立体的なアプローチが不可欠です!


