春から秋にかけて沿岸を賑わす人気ターゲットアオリイカ。
驚異的な成長スピードを誇ることで知られていますが、
実際に1日にどのくらい食べているのか、そしてどれほど成長しているのかをご存じでしょうか。
本記事では、研究データと釣り現場の観察をもとに、
アオリイカの一日の摂餌量・自重比・成長率・エサ確保率を詳しく解説します。
アオリイカの成長スピードは世界トップクラス
・孵化から半年~1年で2kg以上に達する個体もある
・幼生期は日齢1日あたり**体重3~7%**の増加が報告される
・春イカ(親イカ)は1年で3kgを超える例もあり、1日平均5~10g以上の増加に相当
・このスピードを支えるため、驚異的な食欲が必要
1日の摂餌量(自重比)
複数の飼育・野外観察データから、以下のような傾向が知られています。
| 成長段階 | 自重に対する1日摂餌量 | 具体例 |
|---|---|---|
| 幼生期(10g前後) | 自重の30~60% | 10gの稚イカなら1日3〜6g |
| 若齢期(100g前後) | 自重の15~30% | 100g個体なら1日15〜30g |
| 成長期(500g前後) | 自重の8~15% | 500g個体なら1日40〜75g |
| 成体(1kg以上) | 自重の5~10% | 1kg個体なら1日50〜100g |
特に幼生期は体重の半分以上を毎日食べるという驚異的な数値が特徴です。
成長とともに比率は下がりますが、絶対量は増え続けます。
毎日の成長量
飼育下のデータでは、環境が良ければ
・孵化後1か月で平均1日あたり体重3〜5%増
・秋季の新子(200g前後)は1日3〜7g増
・親イカサイズ(2kg前後)でも1日5〜10g増
水温や餌の豊富さによって増加率は変動しますが、
ほぼ毎日目に見えるレベルで成長していることが分かります。
毎日エサは確保できるのか
アオリイカは捕食効率の高いハンターですが、
「毎日確実にエサを確保できる」とは限りません。
主な餌資源
・アジ、イワシ、キビナゴなど小型魚
・エビ、カニなど甲殻類
・小型イカ(共食いすることも)
確保率の目安
・沿岸のベイトが豊富な好環境では高確率で毎日捕食成功
・台風や低水温、ベイト不在時は数日間捕食ゼロもあり得る
・ただし成長期は代謝が高く、2~3日以上絶食すると急激に痩せる
釣り場で見られる「群れの回遊」「朝夕の活性変化」は、
エサ確保の難易度が日々変わっている証拠です。
釣り人が知るべきポイント
・活性の高い時間帯(朝夕マズメ)は摂餌量が増えるためチャンス
・新子期(秋)は一日複数回捕食するためエギング好期
・大型親イカは捕食回数は減るが一度の捕食量が多く、
ヤエン・泳がせ釣りで狙うなら夜間の満潮前後が有利
まとめ
・アオリイカは**幼生期で自重の30〜60%、成体でも5〜10%を毎日食べる
・1日あたり体重3〜7%**の成長が可能で、半年〜1年でキロ級に達する
・エサは日によって確保難易度が変動するが、ベイトが豊富な環境ではほぼ毎日捕食成功
・この驚異的な摂餌・成長スピードこそ、釣り場でのシーズナルパターンを理解する鍵
アオリイカの食欲と成長のメカニズムを知れば、
釣行のタイミングやエギ選びに活かすことができます。
釣果アップを目指すなら、まずはイカが毎日どれだけ食べるかを意識してみましょう。


