秋から冬にかけて脂が乗り、釣り人に人気のカマス。
せっかく釣ったカマスも、冷却方法を間違えると鮮度が一気に落ち、味が大きく変わってしまいます。
釣り場でよく使われる「真水氷」ではなく、海水を凍らせた海水氷を使うことで、より一層美味しく保つことができます。
その理由を科学的視点から解説します。
海水氷がカマスを美味しくする3つの理由
1. 浸透圧の違いでドリップを防ぐ
真水氷は塩分がないため、魚の体液よりも低い浸透圧を持っています。
そのためカマスを直接入れると、身から水分と旨味成分(ATPやアミノ酸)が流れ出しやすい状態になります。
一方、海水氷は海水とほぼ同じ塩分濃度(約3%)。
魚の体液と近いため、細胞膜が壊れにくく、ドリップ(旨味汁)流出を最小限に抑えることができます。
2. 冷却スピードが速い
海水に塩分が含まれることで、凍った状態でも温度が約−2℃前後まで下がります。
真水氷よりも冷却効率が高く、短時間でカマスの体温を下げることが可能です。
これにより細菌繁殖が抑えられ、鮮度保持時間が延びます。
3. 身質が締まりモチモチ食感に
急速冷却によって細胞内の水分が微細な氷結晶になり、身が引き締まります。
結果として、刺身や塩焼きにした時にモチモチとした弾力のある食感が楽しめます。
実践!カマスを海水氷で冷やす手順
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釣ったら即血抜き
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エラを切って血を抜くと生臭さを防げます。
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海水氷を作る
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釣り場の海水をクーラーボックスに入れ、市販の氷を混ぜて−2℃前後に調整。
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魚をビニール袋に入れる
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直接海水氷に入れてもOKですが、袋に入れると血や臭い移りを防げます。
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氷が溶けても安心
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海水氷なら塩分濃度が保たれるため、溶けても浸透圧差で身が崩れにくいです。
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真水氷との比較
| 冷却方法 | 冷却温度 | 旨味保持 | 身質 |
|---|---|---|---|
| 海水氷 | 約−2℃ | 高い(ATP流出抑制) | モチモチ・締まり良好 |
| 真水氷 | 約0℃ | 低い(ドリップ発生しやすい) | やや水っぽくなる |
釣ったばかりのカマスはデリケートな魚体。
数時間の冷やし方の違いが、食卓での味を大きく左右します。
南紀エリアでのおすすめ活用法
和歌山・南紀の釣具店では、釣り人向けに海水をそのまま凍らせた海水氷を販売している店舗もあります。
釣り場で汲んだ海水と市販の氷を使って即席で作る方法も有効ですが、
市販の海水氷は温度保持力が高く、釣果持ち込みにも最適です。
まとめ
カマスを釣った後は
・海水氷による浸透圧保護
・−2℃の急速冷却
・身質保持によるモチモチ食感
この3つのメリットを活かすことで、鮮度と旨味を最大限に守れます。
南紀の堤防や磯で釣ったカマスを、ぜひ海水氷でキンキンに冷やして持ち帰り、
塩焼き・刺身・炙りなどで最高の状態を味わってください。


