南紀の美しい海は、水面下で目に見えない生命が織りなす壮大な物語に満ちています。
その主役こそが、プランクトンです。
彼らは海の生態系の根幹を支え、季節ごとにその姿と種類を大きく変えています。
このブログ記事では、南紀の海で見られるプランクトンの季節変化を紐解き、その知られざる魅力を徹底解説します。
🌸:生命の息吹、植物プランクトンの大増殖
春になると、黒潮が運ぶ温かい水と、陸地から流れ込む栄養豊富な水が混ざり合います。
これに加えて、日差しが強くなることで、光合成を行う植物プランクトンが爆発的に増殖します。
この現象は**「春のブルーミング」**と呼ばれ、海全体が活気づきます。
珪藻や円石藻などの小さな生物が海を緑色や茶色に染めることもあり、これが海の食物連鎖の第一歩となります。
夏🌞:多様性の季節、動物プランクトンの躍動
夏の強い日差しは水温を上げ、表層と深層の水が混ざりにくくなります。
これにより、植物プランクトンの増殖は落ち着きますが、これを捕食する動物プランクトンが種類を増やし、活発に活動します。
夏の海では、ミジンコやオキアミの仲間、そしてクラゲの幼生など、個性豊かな動物プランクトンが見られます。
特に、夜になると夜光虫が光を放ち、幻想的な「海のプラネタリウム」を演出してくれます。
秋🍂:海の恵み、プランクトンの再分配
秋は台風や季節風の影響で海が大きくかき混ぜられ、深層の栄養塩が再び表層に供給されます。
これにより、植物プランクトンが再び増殖し、それを食べる動物プランクトンも増加します。
また、この時期はイワシやカツオなどの回遊魚が南紀の海にやってきます。
彼らの主要な餌はプランクトンであるため、プランクトンの豊かさが、豊かな漁場を生み出しているのです。
冬❄️:静寂と準備の季節
冬になると、水温が下がりプランクトンの活動は全体的に穏やかになります。
しかし、これは次の春に備えるための大切な時期でもあります。
栄養塩は海中に蓄積され、次の「春のブルーミング」への準備が着々と進められています。
この時期は、カイアシ類やオキアミの仲間など、低温に強いプランクトンが見られます。彼らは寒い海でも力強く生き抜き、海の生態系を支え続けています。


