アオリイカは「まったく移動しない」わけではありません。
ただし個体ごとの行動パターンや生息環境によって、移動の仕方には大きな差があります。
以下に詳しくまとめます。
・居着き型(定住タイプ)
・堤防や湾内の藻場、地磯など、エサが豊富で潮通しが安定している場所では
半径数十メートル〜数百メートルの範囲で生活する個体がいます。
・これを釣り人は「居着きイカ」と呼びます。
・エサが豊富で水温変化が少ない場所では、
1か月以上ほぼ同じポイントに留まる例も確認されています。
・回遊型(広範囲移動タイプ)
・沿岸から沖合にかけて季節的に移動する個体も多く、
特に産卵期の春〜初夏には水温や潮流を追って数km〜数十km単位で移動することがあります。
・秋に釣れる新子も、エサを追って沿岸をゆっくり回遊するケースが多いです。
・移動距離の目安
・居着き:1日あたり数m〜数十m程度。
・沿岸回遊:1日あたり数百m〜数km。
・研究例ではタグ付け個体が数十km先で再捕獲された例もあり、
黒潮沿いに長距離移動する可能性も指摘されています。
釣り人へのヒント
・港内や藻場で連日釣れるイカは「居着き」の可能性が高く、
ポイントが安定している。
・外洋に面した磯やサーフは「回遊型」が多く、
潮のタイミング次第で群れが一気に入ってくる。
まとめ
アオリイカは環境に適応して移動距離を調整する柔軟な生き物です。
居着きと回遊の両タイプが存在し、
「全く動かない」わけでも「常に回遊」するわけでもありません。
釣り場選びでは
・湾奥や藻場=居着き狙い
・外洋や潮通し良好=回遊待ち
という視点を持つと、効率的に釣果を伸ばせます。


