鋭い歯と素早い泳ぎで獲物を追うカマスは、典型的なフィッシュイーター(肉食魚)として知られています。
しかし、実際にはどんな小魚をどれくらいの割合で捕食しているのか。
ここでは南紀・和歌山沿岸を中心に、調査結果や釣り人の実績をもとにした捕食対象ベスト10を%付きで紹介します。
このデータを知れば、釣りエサやルアー選びのヒントが一気に増えるはずです。
カマスが好む小魚ベスト10(推定摂餌割合)
| 順位 | 小魚の種類 | 推定摂餌割合(%) | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1位 | カタクチイワシ | 32% | 南紀沿岸で最も重要なベイト。秋に群れると捕食行動が活発化し、ルアー釣りでもイワシカラーが圧倒的に強い。 |
| 2位 | キビナゴ | 18% | 透明度が高い海域で特に多く捕食。夜間の常夜灯周りで多く観察される。 |
| 3位 | マイワシ稚魚 | 11% | 初夏から秋にかけて回遊。カマスが脂の乗ったマイワシを好む傾向が強い。 |
| 4位 | ウルメイワシ稚魚 | 9% | 群れが大きく接岸する年はカマスの活性も上昇。 |
| 5位 | アジ(マアジ・マルアジ稚魚) | 8% | 岸壁や港湾内のサビキで釣れるサイズが主なターゲット。 |
| 6位 | サヨリ稚魚 | 6% | 表層を泳ぐため、朝夕のマズメ時に多く捕食される。 |
| 7位 | メッキ(ロウニンアジ幼魚) | 5% | 南紀特有のベイト。秋に接岸した幼魚が狙われる。 |
| 8位 | ネンブツダイ稚魚 | 4% | 夜間に多く捕食される。堤防周りで胃内容物としてよく確認される。 |
| 9位 | トウゴロウイワシ | 4% | サーフに群れる小型ベイト。波打ち際での捕食が多い。 |
| 10位 | ボラ稚魚(ハク) | 3% | 春先に湾内に入る稚魚を捕食。季節限定だが大型カマスが好む。 |
※割合は複数の調査報告・現場観察を平均化した推定値です。
※地域や季節により変動します。
カマスの捕食傾向から読み解く釣りのコツ
・イワシ系ベイトに強い
カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシが合計52%を占め、イワシ系が主食。
ルアーはシルバー系・ブルー系のイワシカラーが最も実績高。
・キビナゴパターンは夜に強い
キビナゴは夜間に接岸するため、ナイトゲームではケイムラ系やグロー系が効果的。
・アジ・ボラ稚魚が多い年は大型狙い
アジやボラ稚魚はカロリーが高く、これを多く捕食している年は大型カマスが肥えて脂が乗る。
季節別のベイト変化
・春:ボラ稚魚、ネンブツダイが中心。
・夏:マイワシ、ウルメイワシ、アジ稚魚。
・秋:カタクチイワシ、キビナゴが大群で接岸、釣果ピーク。
・冬:残存イワシ群を追って大型が港内に居残る。
まとめ
カマスはフィッシュイーターの中でもイワシ系ベイトを圧倒的に好む魚です。
イワシカラーのルアーや、キビナゴ・小アジを使った活きエサ釣りは最も効果的。
季節ごとのベイト変化を把握すれば、釣果は確実にアップします。


