釣り市場全体は少子高齢化やレジャーの多様化で横ばい・縮小傾向が指摘されていますが、アオリイカ釣りは例外的に注目されています。
エギング・ウキ釣り・ヤエン釣りという三つのスタイルについて、どのくらい市場が拡大していて、どこに伸びしろがあるのか。
最新情報をまとめます。
目次
-
釣り市場全体の現状
-
アオリイカ釣り市場の拡大理由
-
スタイル別の市場動向(エギング/ウキ釣り/ヤエン釣り)
-
課題と将来展望
-
まとめ
1. 釣り市場全体の現状
・統計データや釣具業界レポートでは、釣り人口の減少・高齢化が進んでおり、内水面釣りや伝統的な釣り(磯釣り・底物釣りなど)は特に縮小傾向が強いとされます。 釣太郎ブログ
・釣具用具市場全体は、世界規模でゆるやかな拡大(複合年成長率‐CAGRで4〜5%/年程度)を予測する報告もあり、用品の高機能化・オンライン販売の伸びなどが牽引要因に。 Straits Research
2. アオリイカ釣り市場の拡大理由
アオリイカ釣りが他の釣りジャンルに比べて拡大傾向にある複数の要因が確認されています。 釣太郎ブログ+1
3. スタイル別の市場動向
以下、エギング・ウキ釣り・ヤエン釣りそれぞれの状況を見てみます。
| 釣りスタイル | 現状・拡大傾向 | 強み | 弱み |
|---|---|---|---|
| エギング | 最も市場規模が大きく、もっとも拡大しているスタイル。釣具売上などでもエギング関連商品が好調。週末の磯・堤防でエギングタックルを持つ釣り人が増えているというレポート多数。 FISHING JAPAN+2釣太郎ブログ+2 | 手軽さ・ルアーによるゲーム性・情報に基づく戦略性。「釣った感」が得られやすい。初心者参入しやすい。SNS映えしやすい。 | プレッシャーが高まっているポイントでは釣れにくくなる、装備投資が必要(エギ・ロッドの質など)、釣果の波が大きい。 |
| ウキ釣り | 拡大傾向は穏やか。エギングほど速いスピードではないが、固定ファンが多く、従来釣法としての安定性あり。市場全体の中で中程度のシェアを維持しているとされます。 釣太郎ブログ+1 | 生餌を使うためアピール力が強い・待ちの釣りで釣り人に癒しや時間的余裕を与える・仲間との釣りや家族釣りにも適する。 | 手間がかかることも多く、ウキ・仕掛けのセッティング・アジなどの活餌確保・アタリ待ちが多い。釣れるまで時間がかかったり、魚影・活餌が得にくい地域ではやや不利。 |
| ヤエン釣り | 拡大というよりはニッチかつマニアックな位置付け。市場割合は10〜15%程度。ファン層は根強いが増加スピードは遅め。 釣太郎ブログ | 生餌での釣りゆえ釣果の満足感が大きい・ドラマチックな釣りである・技術・経験による差が出やすく、上達感・達成感が強い。 | 活餌(アジ等)を準備するコスト・手間がかかる。仕掛けの扱いが慣れを要する。時間がかかる釣法であるため、手軽さを求める人には敬遠されやすい。市場規模としての伸びしろはあるが条件付き。 |
4. 課題と将来展望
課題
-
資源・環境面の制約:アオリイカの生息環境(藻場・磯場)の劣化、過剰漁獲・密漁の問題が地域によって指摘されています。
-
釣り場の混雑・フィッシングプレッシャー:エギング人気が高まることでポイントに人が集中し、釣れにくくなるという声。 Re:フルスロットルは年に10回!!!木曽川でハゼ テナガエビ釣り。+2釣太郎ブログ+2
-
コスト・準備時間:ヤエン釣り・ウキ釣りでは餌確保などの準備が必要で、コスト・手間がかかることが参入障壁になる。
-
情報ギャップ:初心者向け・技術やノウハウを伝える情報は増えてきていますが、地方や遠隔地では釣果情報・ポイント情報の共有が不均一。
将来展望
-
初心者向け用品・サービスの拡充:軽量タックル・手間の少ない仕掛けセットなど、「手軽に始められる」ニーズが拡大。
-
体験型・観光との連携:釣って食べる体験ツアー、宿泊釣りパッケージ等、釣りと観光の組み合わせで若年層・インバウンドの取り込み。
-
SNS・動画・ライブ配信のさらなる影響力:釣果共有・テクニック共有が市場活性化の重要なドライバー。
-
環境・持続性配慮:資源を守る取り組み(釣りマナー・リリース・藻場再生など)がブランド価値・釣り趣味の持続性に関わる。
5. まとめ
-
総じて、アオリイカ釣り市場は拡大傾向。釣り市場全体の横ばい・やや縮小圧力の中で、数少ない成長分野となっている。 釣太郎ブログ
-
エギングが市場の牽引役であり、手軽さ・魅力・情報発信で最も勢いがある。
-
ウキ釣りとヤエン釣りは根強い支持があり、特にヤエンはマニア層での満足度が高いが、拡大スピードはエギングに比べると緩やか。
-
今後、若年層・初心者の参入をどれだけ取り込めるか、釣り場・環境保護・サービス対応が鍵となる。


