【科学で解明】「雨の後は釣れない」は半分本当で半分嘘。
釣果を左右する4大要素『酸素・濁り・ベイト・水温』
「昨日は一日雨だったから、今日は爆釣のチャンスかも!」 そう期待して釣り場に向かったのに、全くアタリすらない…。
そんな経験はありませんか?
釣り人の間で永遠に語られる「雨後の釣果」というテーマ。
釣れるという人もいれば、釣れないという人もいる。なぜ、これほどまでに意見が分かれるのでしょうか?
その答えは、雨がもたらす**「酸素」「濁り」「ベイト」「水温」**という4つの要素が、
まるでコインの裏表のように、天国(爆釣)と地獄(激渋)の両方の状況を生み出すからです。
今回はこの4大要素を科学的に分析し、あなたが雨上がりのフィールドで「勝ち組」になるための知識を徹底解説します。
釣果の運命を握る!雨がもたらす4大要素とは?
雨が降ると、水中の世界は劇的に変化します。その変化の主役が、以下の4つの要素です。
- 酸素(): 魚の活性に直結する生命の源。
- 濁り: 魚の警戒心を左右する視覚フィルター。
- ベイト: 魚の食欲を刺激するご馳走の供給。
- 水温: 魚の活性を支配する生命維持のスイッチ。
これらの要素が**「どのように」「どの程度」変化したか**によって、釣果は大きく変わります。
それでは、それぞれの要素がプラスに働く場合とマイナスに働く場合を具体的に見ていきましょう。
【爆釣のシナリオ】4大要素がプラスに働く条件
1. 酸素:「恵みの雨」が魚を目覚めさせる!
雨粒が水面を叩くことで、空気中の酸素が水中に溶け込みます(エアレーション効果)。
特に、水温が上昇し酸素濃度が低下しがちな夏場では、この酸素供給が魚の活動レベルを劇的に引き上げます。
夏バテ気味だった魚が、新鮮な酸素を得て一気に捕食モードに入るのです。
2. 濁り:「笹濁り」が最高の目隠しになる!
適度な濁り、特に**「笹濁り」**と呼ばれる少し緑がかった透明度の低い状態は、魚の警戒心を解く絶好のチャンスです。
釣り糸やルアー、岸辺の人影が見えにくくなるため、普段は臆病な大物も大胆に口を使う可能性が高まります。
3. ベイト:陸からの「差し入れ」に魚が群がる!
雨水は、陸地の土砂と共にミミズや昆虫、木の実などを川や池に運び込みます。
これらは魚たちにとって、普段は食べられない特別なご馳走。
特に、流れ込み(インレット)周辺は「ご馳走の供給口」となり、それを狙う魚たちが集まる鉄板ポイントと化します。
4. 水温:高水温期を冷ます「クーラー」効果!
真夏の炎天下で℃近くまで上昇した水温は、多くの魚にとって快適ではありません。
そこに降る雨は、水温を数度下げ、魚にとっての**快適な温度(適水温)**へと近づけてくれます。
これにより、避暑のために深場にいた魚や、活性が落ちていた魚が一斉に活動を開始します。
【激渋のシナリオ】4大要素がマイナスに働く条件
1. 水温:冬の「冷たい雨」が活性を奪う!
魚は自ら体温を調整できない変温動物。特に水温が低い冬場に冷たい雨が降り続くと、水温はさらに低下します。
魚は生命維持のために活動を停止し、物陰でじっと動かなくなってしまいます。
こうなると、目の前にエサを通しても全く反応しない激渋状態に陥ります。
2. 濁り:「カフェオレ」状態では何も見えない!
ゲリラ豪雨などの後に発生する、泥水が強く混じった**「カフェオレ」状態の激濁り**は最悪です。
魚は視覚がほぼ効かなくなり、ルアーやエサを見つけることができません。
さらに、泥の粒子がエラに詰まることを嫌い、呼吸がしづらくなるため、捕食活動を完全に停止してしまいます。
3. 酸素&ベイト:増水と激流が全てをリセットする
大雨による急な増水と激しい流れは、プラス要素をすべて無に帰します。
- 酸素: 酸素が増えても、魚は流されないように必死で、エサを追う余裕はありません。
- ベイト: 流れ込んだベイトもあっという間に流され、魚もろとも安全な避難場所(岩陰や深場)へ退避してしまいます。
まとめ:雨後のフィールドは「自然のサイン」を読め!
ご覧の通り、「雨の後は釣れない」という言葉は、状況を正しく捉えていない一面的な見方に過ぎません。
釣行前に、
- どんな雨が降ったのか?(夏の夕立か、冬の長雨か)
- フィールドの水の色は?(笹濁りか、カフェオレか)
などを冷静に分析し、**「酸素」「濁り」「ベイト」「水温」**の4大要素が今、
目の前のフィールドでどのように作用しているかを考えてみてください。
自然からのサインを正しく読み解くことができれば、雨上がりは他の釣り人が知らない、あなただけの爆釣の舞台となるでしょう。
安全には十分注意して、最高の釣果を手にしてください。


