はじめに:釣りは「命がけのレジャー」である
自然の中で楽しむ釣りは、癒しと興奮を与えてくれる一方で、命の危険と隣り合わせです。
「泳げるから大丈夫」
「今日は穏やかだから平気」——
その油断が、最悪の結果を招いています。
📊死亡事故データから見る釣りの危険性【出典:海上保安庁・釣りライフ調査】
| 年度 | マリンレジャー事故件数 | 釣り関連の死亡・行方不明者数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 令和3年 | 585件 | 202人 | 約35% |
- 最も多いのが「釣り中の事故」
- 次いで「遊泳中(21%)」
- 多くが「海中転落→溺死」
- ライフジャケット未着用が多数
釣りは“最も死亡率が高いマリンレジャー”という事実を、私たちは直視すべきです。
🧠心理的盲点:「自分だけは大丈夫」という錯覚
人間は「正常性バイアス」により、危険を過小評価する傾向があります。
釣り人は経験を積むほど「慣れ」が生まれ、リスクへの感度が鈍くなりがちです。
油断は、経験者ほど陥りやすい“罠”です。
🧬死亡事故の主な原因と傾向
1. 海中転落
- 磯・防波堤・サーフなどでの滑落
- 波の予測困難・足場の不安定さが要因
- 冬季はショック死の可能性も
2. 溺水
- 道具を拾おうとして海に入る
- ランディング時の無理な動作
- 潮流に流されて帰還不能
3. ライフジャケット未着用
- 着用率平均18.8%、死亡者のうち約89%が未着用
- 着用していれば死亡率が半減するという報告も
✅釣り人が今すぐできる安全対策
- ライフジャケットを必ず着用(桜マーク付き推奨)
- 単独釣行を避け、仲間と行動
- 天候・潮汐・風速を事前にチェック
- 足場の安全性を確認(滑り止め靴推奨)
- 落水時の行動を事前にシミュレーション
🧘哲学的視点:命への敬意が釣り文化を守る
釣りは自然との対話であり、命ある魚との出会いです。
その営みにおいて、自らの命を守ることは、釣り人としての責任であり、美学です。
命を守る行動は、釣果以上に価値ある“成果”です。


