エギングを楽しんでいると、回収したエギにガジガジとアオリイカの歯形だけが付いていて、
悔しい思いをした経験はありませんか。
「あと一歩だったのに!」という気持ちと共に、「なぜイカはエギを噛むのだろう?」
という疑問が湧いてきます。
これは、アオリイカがエギを「食べられるかどうか確かめている」のでしょうか。
それとも、「偽物だと見抜いて怒って攻撃している」のでしょうか。
ブログ記事として、このアオリイカの行動の謎に迫ります。
結論:歯形は「捕食行動」の証である可能性が高い
多くのアングラーや専門家の間では、エギに付く歯形はアオリイカの捕食行動の一環で
あるという見方が一般的です。
「怒って噛んでいる」というよりは、「本物の餌だと思って仕留めようとしている」
と考えるのが自然でしょう。
その理由を、アオリイカの捕食メカニズムから見ていきましょう。
アオリイカの捕食プロセス
- 発見と接近 非常に優れた視力を持つアオリイカは、まずエギを獲物として認識します。 そして、エギの動き(ダートやフォール)に興味を示し、最適な距離まで近づきます。
- 捕獲 獲物だと判断すると、2本の長い「触腕(しょくわん)」を瞬時に伸ばしてエギを捕らえます。 この時点が、釣り人にとっての「アタリ」として竿先に伝わることが多いです。
- 固定と確認 捕らえたエギを、残りの8本の腕でがっちりと抱き込み、固定します。 この時、獲物が本当に食べられるものかを確認しているとも言われています。
- 捕食 最後に、腕の中心にある鳥のくちばしのような硬い口「カラストンビ」で、獲物の急所を噛み砕いて仕留め、食事を始めます。
エギに付く歯形は、まさにこのステップ4の段階で付いたものと考えられます。
つまり、アオリイカはエギを完全に餌と信じ込み、「止めを刺そうとした」
「食べようとした」結果、硬いエギのボディに歯形だけが残ってしまったのです。
なぜ歯形だけが残るのか?
では、なぜフッキングに至らず、歯形だけが残るのでしょうか。
いくつかの理由が考えられます。
- 違和感によるリリース エギを噛んだ瞬間に、餌ではない硬さや質感に違和感を覚えて、すぐに放してしまった可能性があります。
- 抱き方が浅かった カンナ(針)に掛かるほど深く抱き込んでおらず、口先だけで噛みついたのかもしれません。 特に小型のアオリイカに多いケースです。
- アワセのタイミングが合わなかった イカがエギを抱いてから、釣り人がアワセを入れるまでのタイミングが早すぎたり、遅すぎたりした場合、フッキングに至らないことがあります。
「怒って噛んでいる」説の可能性は?
アオリイカに「怒り」という感情があるかは科学的に解明されていませんが、縄張り意識が強い
生き物なので、自分のテリトリーに侵入してきたエギを威嚇・攻撃するという可能性もゼロ
ではありません。
しかし、その行動が「噛む」という形で現れるのかは不明です。
捕食を前提としない攻撃であれば、体当たりなどの行動をとる可能性も考えられます。
総合的に判断すると、やはり捕食行動の中で付いた歯形と考えるのが最も有力な説と言えるでしょう。
歯形は最大のチャンスのサイン
エギに歯形が付いているということは、間違いなくその周辺に高活性なアオリイカがいるという何よりの証拠です。
悔しがるのではなく、「チャンスが来た!」と前向きに捉えましょう。
歯形が付いて釣れなかった場合は、次の戦略を立てる絶好のヒントになります。
- エギのサイズやカラーを変えてみる。
- フォール(沈下)の時間を長くしたり、短くしたりする。
- 同じコースをもう一度、より丁寧に探ってみる。
歯形というアオリイカからのメッセージを読み解き、次の一杯に繋げてください。


