アオリイカのエサといえばアジやエビを思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし、実際の海の中では新子(生まれて間もない小型のアオリイカ)は、カニも捕食対象にしています。
「イカがカニを食べるなんて想像できない」という方もいるかもしれませんが、
自然界ではごく当たり前の行動なのです。
新子アオリイカの食性
生まれてすぐのアオリイカは体が小さく、まだ素早い魚を追う力がありません。
そのため、動きの遅い獲物を狙います。
・小型のクルマエビやヨコエビ
・底を歩く小さなカニ
これらは隠れていても見つけやすく、追い詰めやすい格好のターゲットです。
カニを捕食する理由
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動きが遅い
カニは横歩きで逃げますが、素早い小魚に比べれば格段に捕まえやすい。 -
甲殻類の栄養価
カニやエビの殻にはキチン質が含まれ、成長期の新子にとって体の硬さを作る栄養源になります。 -
底層に多い
新子アオリイカはまだ水面近くよりも浅場の岩礁帯や海藻の間に身を潜めるため、自然と底生生物であるカニを狙うことが多くなります。
実際の捕食シーン
釣り人の目には「アジを追うイカ」の姿が印象的ですが、ダイバーの観察や水槽飼育の記録を見ると、アオリイカが小さなカニを抱え込むシーンは珍しくありません。
エビと同じように脚を捕まえ、一気に抱き込んで食べます。
まとめ
アオリイカ新子=エビのイメージが強いですが、実は小型のカニも重要なエサのひとつです。
・魚を追えない時期でも捕まえやすい
・甲殻類ならではの栄養価を摂取できる
このため、アオリイカにとってカニは無視できない存在なのです。
釣り人目線では、秋の新子シーズンに「エビ型エギ」がよく効く理由もここに隠されています。
エビやカニを模したルアーは、自然界での食習慣をうまく再現していると言えるでしょう。


