秋の味覚の王様、サンマ。
食欲をそそる香ばしい匂いと、ジュワッとあふれる脂の乗った身は格別です。
ところで、塩焼きにしたサンマの「ワタ(内臓)」、あなたはどうしていますか?
「あのほろ苦さがたまらない!」という方もいれば、「苦いし、食べてもいいものか
分からなくて…」と、いつも残してしまう方もいるのではないでしょうか。
この記事では、そんな賛否両論あるサンマのワタについて、
- 食べる人は一体どのくらいいるの?(割合)
- 実はスゴイ!ワタに含まれる栄養価
- 食べる前に知っておきたい危険性と注意点
といった疑問を徹底的に解説します。
この記事を読めば、サンマのワタを安全に、そしてより一層美味しく楽しめるようになりますよ。
サンマのワタ、食べる人はどのくらい?【驚きの調査結果】
「通好み」「大人の味」と言われるサンマのワタ。 一体、どれくらいの人が食べているのでしょうか。
株式会社ぐるなびが2024年に行った調査によると、なんと**「サンマを焼いて食べる際に
内臓まで食べる」と回答した人は全体の45%**にも上りました。
およそ2人に1人が、あのほろ苦い美味しさを楽しんでいることになります。
また、別の調査では男性の方が食べる割合が高いという結果も出ており、特に若い世代で好まれる
傾向があるようです。
「自分は少数派だと思っていた」という方も、意外と仲間は多いのかもしれませんね。
なぜ旨い?サンマのワタの「苦味」と「旨味」の正体
サンマのワタの魅力は、何と言っても「苦味」と「旨味」が織りなす複雑で濃厚な味わいです。
- 苦味の正体: 主に**胆のう(胆汁)**に由来します。この独特の苦味が、サンマの脂の甘みを引き締め、味に深みを与えてくれます。
- 旨味の正体: サンマは胃を持たない魚で、食べたプランクトンなどが約30分で排出されるため、内臓にエサの残骸による臭みがほとんどありません。そのため、内臓そのものが持つ濃厚な脂の甘みとコクを純粋に味わうことができるのです。
新鮮なサンマのワタは、苦味の中にほんのりとした甘みさえ感じられます。
この絶妙なバランスが、多くの食通を虜にする理由なのです。
実は栄養の宝庫!サンマのワタの驚くべき栄養価
「苦いものは体に良い」とよく言われますが、サンマのワタも例外ではありません。
身の部分はもちろん、ワタにも私たちの体に嬉しい栄養素が豊富に含まれています。
※注意点 プリン体を多く含むため、尿酸値が気になる方は食べる量を控えるようにしましょう。
食べる前に!サンマのワタに潜む危険性と安全な楽しみ方
栄養豊富で美味しいサンマのワタですが、食べる際にはいくつか注意すべき点があります。
最も注意が必要なのは、寄生虫の**「アニサキス」**です。
最大のリスク「アニサキス」とその対策
アニサキスは、サバやイカ、サンマなどの魚介類の内臓に寄生する寄生虫です。
感染すると、食後数時間~十数時間後に激しい腹痛や吐き気、嘔吐などの症状(アニサキス症)を引き起こします。
アニサキスは魚の鮮度が落ちると内臓から筋肉(身)へと移動する性質があります。
そのため、ワタを安全に食べるためには以下の対策が非常に重要です。
- 対策①:とにかく新鮮なサンマを選ぶこと 内臓にアニサキスが留まっている可能性が高い、新鮮なサンマを選びましょう。
- 対策②:十分に加熱すること アニサキスは熱に弱く、70℃以上で死滅します。塩焼きなど、中心部までしっかりと火を通せば安全に食べることができます。
- 対策③:内臓の生食は絶対に避ける 醤油やワサビ、酢で〆めてもアニサキスは死滅しません。ワタを生で食べるのは絶対にやめましょう。
- 対策④:冷凍する もし刺身などで楽しみたい場合は、-20℃で24時間以上冷凍するとアニサキスは死滅します。家庭用冷凍庫でも48時間以上冷凍すれば安心です。
ポイントは「新鮮なサンマ」の見分け方
安全にワタを味わうための第一歩は、新鮮なサンマを選ぶことです。
スーパーなどで選ぶ際は、以下のポイントをチェックしてみてください。
- 口先が黄色い: 新鮮なサンマのトレードマークです。鮮度が落ちると茶色っぽくなります。
- 目が澄んでいる: 黒目がクリアで、濁りや充血がないものを選びましょう。
- お腹が硬く、ふっくらしている: 全体的にハリがあり、丸々と太っているものは脂が乗って美味しい証拠です。
- 体が刀のようにまっすぐ: 持った時にくたっと曲がらず、ピンと立つものが新鮮です。
まとめ:サンマのワタは、正しく知って安全に楽しむ「大人のご馳走」
今回は、サンマのワタについて深掘りしました。
- 食べる人は意外と多く、全体の約45%
- ビタミンやDHA・EPAなど栄養が豊富
- 一番の危険はアニサキス。しっかり加熱すれば安全
独特のほろ苦さと濃厚な旨味が魅力のサンマのワタは、まさに「通の味」。
これまでは敬遠していたという方も、今年は新鮮なサンマを選んで、しっかりと火を通して、
その奥深い味わいを体験してみてはいかがでしょうか。
秋の食卓が、より一層豊かなものになるはずです。


