魚の鮮度を保つうえで欠かせない「氷」。
しかし「真水氷」と「海水氷」では、同じ氷でも冷却スピードに大きな差があります。
今回はAIシミュレーションを用いて、両者の冷却性能を数値化。
その結果を、釣り人目線でわかりやすく解説します。
海水氷と真水氷の基本的な違い
・真水氷:淡水を凍らせた氷。融点は0℃。
・海水氷:塩分濃度3.5%前後の海水を凍らせた氷。融点は約-1.8℃。
このわずか2℃弱の差が、実際の冷却スピードや魚の鮮度保持力に大きく影響します。
AIシミュレーション条件
今回のシミュレーションでは、以下の条件で比較しました。
・魚:アジ 300g × 10匹(合計3kg)
・初期温度:20℃
・氷の量:真水氷・海水氷ともに5kg
・外気温:25℃
・保冷容器:発泡スチロール製クーラーボックス
AIモデルは熱伝導率・融点・比熱を考慮して計算を行いました。
シミュレーション結果
冷却完了までの時間
・真水氷:魚体温度が5℃以下になるまで 約90分
・海水氷:魚体温度が5℃以下になるまで 約60分
➡ 海水氷は真水氷の 1.5倍のスピード で冷却可能。
魚の鮮度を守る「5℃以下」に達するまで、海水氷は真水氷より30分早く到達しました。
なぜ海水氷は冷えるのか?
理由①:融点が低い
・真水氷は0℃で溶け始めるのに対し、海水氷は-1.8℃から溶けるため、より低い温度環境を維持できます。
理由②:接触面が多い
・海水氷はやや溶けやすく、細かい氷粒や氷水状態になりやすいため、魚体を隙間なく包み込み、効率的に冷却します。
理由③:浸透圧の影響なし
・真水氷は魚体表面に触れると浸透圧差でドリップが出やすいのに対し、海水氷は魚体と同じ塩分濃度なので、組織が壊れにくく旨味を保持します。
釣り人への実用アドバイス
・近場釣行なら真水氷でも十分ですが、夏場や遠征では海水氷が圧倒的に有利。
・特にアオリイカやサバなど、鮮度落ちが早い魚には必須。
・釣りたての状態を店や自宅まで保ちたいなら、海水氷を選ぶべきです。
まとめ
AIシミュレーションの結果、海水氷は真水氷の 1.5倍の速さ で魚を冷却できることがわかりました。
さらに鮮度保持や味の面でも優位性が高く、釣り人にとって「海水氷=最適解」と言えます。


