「魚に眠りはあるのか?」
釣り人や水族館で魚を観察する人なら、一度は気になったことがある疑問でしょう。
実は魚も睡眠に似た休息状態を取りますが、そのスタイルは種類によって大きく異なります。
特に、広大な海を泳ぎ続ける回遊魚と、岩場や海底に住む根魚では、睡眠方法に大きな違いがあります。
この記事では、科学的研究や釣り人の視点から、魚の睡眠について詳しく掘り下げます。
魚に「眠り」はあるのか?
・魚も脳や体を休ませる時間を必要としています。
・ただし、人間のように「まぶたを閉じて眠る」わけではありません。
・魚の多くは活動を抑えてじっとする「休息状態」が睡眠に相当します。
この休息によって、脳内の神経活動や代謝が整い、翌日の行動に備えています。
回遊魚の睡眠スタイル
マグロ・カツオ・ブリなどの回遊魚は、止まることができません。
なぜなら、彼らは「泳ぎながらエラに水を通し、酸素を得ている」からです。
・回遊魚は脳の一部を交代で休ませる「半球睡眠」を行うと考えられています。
・片方の脳を休めつつ、もう片方で泳ぎを続けるため、常に移動可能です。
・マグロは眠りながらも群れを乱さず泳ぎ続けるといわれています。
これはイルカやサメの一部とも共通する「海の大型生物の特殊な睡眠戦略」です。
根魚の睡眠スタイル
一方、カサゴ・ハタ・アイナメなどの根魚は、岩陰や砂地に身を潜めて暮らします。
・彼らは夜になると岩場にじっと留まり、体を休ませることが多いです。
・泳ぎを止めても呼吸に支障はないため、比較的「深い眠り」が可能です。
・目を閉じることはできませんが、反応が鈍くなり、外敵が来ても動きが遅れることがあります。
釣り人にとっては「夜の根魚は反応が鈍い」=「釣りやすい時間帯」ともいえるでしょう。
回遊魚と根魚の違いを整理
| 項目 | 回遊魚(例:マグロ・カツオ) | 根魚(例:カサゴ・ハタ) |
|---|---|---|
| 呼吸方法 | 泳ぎ続けてエラに水を通す必要あり | その場で呼吸可能 |
| 睡眠方法 | 半球睡眠(脳を交互に休ませる) | 静止して全体を休ませる |
| 睡眠中の姿 | 群れで泳ぎ続ける | 岩陰や砂地でじっとする |
| 釣りへの影響 | 活性は大きく落ちない | 眠りで反応が鈍くなることあり |
釣り人に役立つ知識
・夜釣りでは、根魚が休んでいる状態を狙うと釣果アップが期待できます。
・一方で、回遊魚は常に泳ぎ続けるため、夜間でも活性が高いことがあります。
・アオリイカ釣りのように「夜行性の獲物を狙う」釣りも、この魚の行動リズムを理解すると効率的です。
まとめ
魚も眠りますが、その方法は種によって大きく異なります。
・回遊魚は泳ぎを止められないため、脳を半分ずつ休ませる。
・根魚は岩場に身を潜め、全身を休ませる。
この違いを理解すると、釣りの時間帯や狙う魚種の攻略にも役立ちます。
釣果を伸ばしたい方は、魚の「睡眠リズム」を意識してみてはいかがでしょうか。
Q1. 魚は人間のように夢を見るのですか?
A1. 夢を見るかどうかは未解明ですが、脳波の変化から睡眠に近い状態は確認されています。
Q2. 回遊魚は止まったら死ぬって本当ですか?
A2. 多くの回遊魚はその通りです。呼吸に水流が必要なため、泳ぎ続けなければなりません。
Q3. 水槽の魚も眠るのですか?
A3. はい。水槽の中でも、夜になるとじっとしたり暗がりに隠れたりして休息します。


